Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

記事一覧

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世界の名歌をピアノ伴奏つきで39曲収録

『独唱世界名歌撰集―標準版 (No.1)』 世界各国の名歌のうち、日本でもよく知られた歌を39曲、ピアノ伴奏つきで収めた本である。 歌詞は原語と日本語訳詞と、両方が載っている。各曲の由来や特徴などについての説明はない。 本のサイズはA5判(148×210mm)で…

スコットランドとアイルランドの民謡72曲を解説とピアノ伴奏つきで収録

『世界民謡全集〈第4〉イギリス篇』 日本音楽書史上空前の大著『世界民謡全集』(全16巻)の第4巻(イギリス篇 II)。B5判(182×257mm)で各巻300頁ちかく、曲集としてはかなりの大冊。 編者門馬直衛はすでに日本語の定訳があるよく知られた曲についても、す…

イングランドとウェールズの民謡78曲を解説とピアノ伴奏つきで収録

『世界民謡全集〈第3〉イギリス篇』 『世界民謡全集』の第3巻(イギリス篇 I)。「イギリス民謡集」ははじめ1巻だけで完結するはずであったが、実際に編集してみたらとても1巻には収まらなくなったので2巻にしたとのことである。それほどイギリスには知られ…

What is Sean-nos?

Q:What is Sean-nós?A: Literally Sean-nós means ‘old way’. It is the oldest form of singing in Ireland. Sean-nós songs are usually sung unaccompanied. Excellent examples are the Irish language love songs: Úna Bhán, (Fair Úna), An Caisleán G…

ラーサリーナ Lasairfhíona という名前の解釈

アイルランド・アラン諸島東島の歌い手ラーサリーナ・ニ・ホニーラ (Lasairfhíona Ní Chonaola) のラーサリーナ Lasairfhíona という名前について。 ソロ二作目 Flame of Wine (LNC002, 2005) のタイトルがそのまま意味を表しています。 結論から言えば、文…

Samba pra Vinicius

Toquinho, Quarteto em Cy, Chico Buarque, 'Samba pra Vinicius' クァルテート・エン・シ(シー)の映像がないかと探していたら1本見つけた。これが大当たり。 Samba pra Vinicius - Toquinho, Quarteto em Cy, Chico Buarque Poeta, meu poeta camaradaPoe…

シェーマス・ベグリが1枚まるごと歌う

Seamus Begley, The Bold Kerryman (IRL, 2015) 多くのファンの夢が実現した。 アコーディオンの名手として知られるシェーマス・ベグリが類稀な歌い手でもあること。アイルランド伝統音楽ファンの間で周知の事実だ。だが、彼はこれまでアルバム1枚でせいぜい…

'Cois Abhainn na Séad' の比較

Máire Ní Cheocháin のアルバムで挙げた歌 'Cois Abhainn na Séad' は Elizabeth Cronin の録音(1947)もあり、CD 附きの本 The Songs of Elizabeth Cronin (Four Courts Press, 2000) に歌詞と楽譜とが掲載されている(89-90頁)。同 CD と本 CD または上…

聴取録 Maire Ni Cheochain, 'Cu-cu-in'

ムースクリー(マスケリー)の歌唱伝統を知るのに恰好のシャン・ノース CD Cú-cú-ín をレビューする。 目次 データ 内容 総評 聞きどころ 入手先、試聴 映像 データ Máire Ní Cheocháin: Cú-cú-ín (Acamhadh Fodhla 2, 2006) rating: *** 1/2 sound quality:…

VWML Online

〔蔵出し記事 20060508〕 〔2006年〕5月6日、ヴォーン・ウィリアムズ・メモリアル・ライブラリー(Cecil Sharp House, 2 Regent's Park Road, London, NW1 7AY U. K.)が所蔵資料の オンライン検索 を開始した。これで目的の資料を探し当てたら、同ライブラ…

アイルランド競技会へ海外から参加する人 From beyond the Shores of the Emerald Isle

映画 'The Boys and Girl from County Clare' (2003) は抱腹絶倒のコメディながらアイルランドの伝統音楽競技会にからむ人間模様を映画の形で見事に拳拳服膺してみせた作品といえる。 ケーリー・バンドの全アイルランド大会に参加する三カ国のバンドのリーダ…

ラーサリーナ、トラック 7 の謎 Source of 'Aoibhneas an Ghra'

ラーサリーナ・ニ・ホニーラ(Lasairfhíona Ní Chonaola)のアルバム Flame of Wine のトラック 7 'Aoibhneas An Ghrá' について、誰かが書くだろうと思っていたけれど、誰も書かない。そこで、メモ代わりに分かっていることを少し。 ライナーには、「この美…

iPod に入れる音楽 Oldies

〔蔵出し記事 20060420〕 ヒントは、高田明和さんの本にあった。 浜松医科大学名誉教授の高田さんはテレビの健康番組などでおなじみの人。彼の近著をめくっていたら、突然、医学とは関係なさそうな iPod のことが出てきた。それも、「どのような曲を iPod な…

'Sean-Nos Cois Locha' (CD)

2006年2月に CIC が出したシャン・ノース集 CD Sean-Nós Cois Locha をレビューする。 VA: Sean-Nós Cois Locha -- Rogha Sean-Nós Milwaukee 2003-2005 (CIC CICD 162, 2006) rating: *** sound quality: ** Áine Uí Mhuineacháin (Nan Chamais) [ó Chinn M…

嘉日 La maith

Lasairfhíona, Flame of Wine (Claddagh, 2005) 期待にたがわぬ出来……などと冷静に語ることはできぬ。むしろ、思ってもみなかった曲の存在に驚愕するというのが正直なところだ。 それはトラック6 'Galleon' だ。クレジットでラーサリーナ・ニホニーラのオリ…

'The West's Awake' by Thomas Davis

'The West's Awake' by Thomas Davis Lumiere のアルバム Special Edition (2010) のトラック4に入っていた歌 'The West's Awake' は Thomas Davis (1814-1845) の書いた愛国詩に曲('The Brink of the White Rocks' といわれる)をつけたものだ。 [Thomas D…

美しい Julie Fowlis のアルバム

Julie Fowlis, Gach Sgeul - Every Story (Machair, 2014) いつもながらの素晴らしい Julie Fowlis のアルバム。この人には全く駄作というものがない。スコットランドの至宝。 このアルバムも丁寧に丁寧に作られており、どの曲も選ばれた必然性を感じさせる…

Kintulavigの丘

Jenna Cumming, Kintulavig (Macmeanmna SKYECD 36, 2005) Jenna Cumming (Jenna Chuimeanach) の声を耳にした人は忘れ得ない。これほど明澄なスコットランド・ゲール語は他では望み得ないと、Morag MacDonald (Mire ri Mòir, BBC Radio nan Gàidheal]) は…

Liadan, 'Mo Ghille Mear'

Liadan Late Late Show 女性アイルランド伝統音楽バンド Líadan が2007年10月に有名な音楽番組 'The Late Late Show' に出演して伝承歌 'Mo Ghille Mear' を歌ったときの映像。後半に登場するシャン・ノース・ダンサーは Darach MacMathúna (すばらしいシャ…

クリスティ・ヘネシの貴重なDVD

Christie Hennessy, Messenger Boy: The Two of Us (Universal 1771877, 2008) クリスティ・ヘネシ(1945-2007)は特別なシンガーだ。彼のあたたかい人間性そのものからにじみ出るような、清らかな歌を聴いた人は、なにか特別な宝のようなものに触れたと感じ…

初めて観るのに懐かしいフィルムとよく合う歌

Josienne Clarke and Ben Walker - Silverline (OFFICIAL) Josienne Clarke and Ben Walker - Silverline (OFFICIAL) For a long time nowI've wanted to saysomething to lighten your loadbrighten your daybut there aren't the wordsfor the colours I s…

歌詞と旋律の変容 Aural Tradition in Music

伝統歌の継承過程での変容について、歌詞の変容も旋律の変容も、どちらも起こるという、結論めいた意見が、数日続いた Mudcat のスレッドで出た(2005年9月)。経験的には誰もが知っていることだが、このスレッドは歌い手にとっては参考になる。 その、とり…

'Galleon' の一節 Back in time to a place beyond から海を想う

ラーサリーナ・ニ・ホニーラのウェブサイト flameofwine.com の扉にかつて書かれていた言葉。 Back in time to a place beyond, where no one else has been so farAll the joys of my yearning heart, haunting music for the soul. これは2枚目のアルバムF…

Iarla in Box

〔蔵出し記事 20050908〕 シャン・ノース・シンガーのイアルラ・オ・リナード (Iarla O' Lionaird) の新作 Invisible Fields 発表会が2005年8月に行われたが、それに関する記事がフィナンシャル・タイムズ電子版 (FT.com September 7 2005) に載った。変わっ…

全アイルランド・フラー(フラー・ヒョール・ナ・ヘーラン)の歌唱ルール

フラー・ルールによると、18歳以上の部(D)の全愛フラー(The All-Ireland Fleadh)では、アイルランド語・英語のソロ伝統歌唱の曲目については次の規定に従わねばならない。 17. Competitions 31- 34 Amhránaíocht / Traditional SingingAge Group D: Two …

Ciaran O Con Cheanainn

〔蔵出し記事 20050825; From the archives: what follows was written on 25 August 2005〕 Ciarán Ó Con Cheanáinn, a most promising young sean-nós singer. 彼は恐らく2005年のエラハタスでオ・リアダ杯を獲得することだろう。2004年は同杯三位、2002年…

Smithsonian Global Sound, Folkways, Moses Asch

〔蔵出し記事 20050413〕 スミソニアン・グローバル・サウンド〔現在は Smithsonian Folkways〕は2005年6月からプロジェクトを公式発足させた。ポイントをまとめる。 ワールド・ミュージックの音源、約 35,000 曲を 1 曲 1 米ドル前後でオンライン販売 音源…

歌詞と音符

〔蔵出し記事 20040729〕 声楽家の藍川由美さんの発言を以下、引用する(産経新聞2004年7月29日付朝刊)。

アイルランド語歌唱教則本 Tutorials on Singing in Irish

知る限りでは世の中に二点、アイルランド語歌唱教則本が存在する。まことに少ない情報で申し訳ないが、一応列挙しておく。

Singers' Songbook, ALT 属性

Musical Traditions ウェブサイトにすばらしい「歌集」がある。

ニャーのある歌い手、ない歌い手 nya, nyahh, nea

シャン・ノース歌唱の名人ジョー・ヒーニー(Joe Heaney)はジョーン・バエズ(Joan Baez)にはニャーがないと言った。 こういう話が IRTRAD-L メーリング・リストで出たことがある。では、ニャーとは何か。ポール・カー(Paul Carr)が同リストに投稿して、…

Johnny I Hardly Knew Ye

〔蔵出し記事 20040117〕 伝統歌の 'Johnny I Hardly Knew Ye' の歌詞について。

Willie Clancy and Singing

〔蔵出し記事 20050318〕 「最近の IRTRAD-L(ハリーとジム)」で少し指摘したハリーの論争への復帰の出発点はどこかと探していて、ようやく見つかった。IRTRAD-L の(2005年)3月10日の Chris Brennan の "Willie Clancy and Singing" というポストだ。

バーン・ダンスとエリザベス・クローニン

ポール&ハリーのアルバム Born for Sport には barn dance が2トラックも入っている。で、この barn dance について少し。

Micheal Mac Ardail

〔蔵出し記事 20040223〕 Classic English Folk Songs (EFDSS) の表紙の人物が分かるかと、校訂者がオンライン・フォーラムで言っていた。三人のうち二人はだれでもすぐに分かる。あと一人がなかなか答えがでてこない。

リリス・オリーレの代表作

Lillis Ó Laoire, Bláth Gach Géag dá dTig (CIC, CICD 075) 今日、ドネゴールのシャン・ノースの男性歌手として、リリス・オ・リーレの右に出る者はいない。彼の代表作がこのアルバムである。

Peigin mo Chroi

〔蔵出し記事 20040115〕 これは音楽の問題というより、アイルランド語の問題なのだが……。人気グループ Dervish を2003年12月29日にドネゴールの Dunlewey で聞いた。2002年12月10日京都で聞いた時よりずっと素晴らしい音で、アンサンブルもよく分かった。日…

うちゅうひこうしのうた

〔蔵出し記事 20040114〕 みんなのうた(NHK)でやっているのをたまたま見た。いっぺんで気に入った。矢野顕子にどこか似ているが、もっと上品、なんていったら叱られるか。 歌もいいし、ピアノもいい。 歌は坂本 真綾。作曲は菅野 よう子。菅野がピアノも弾…

実力派歌手が唄う英国バラッド

English & Scottish Folk Ballads (Topic, 1996) もとは1964年に Topic レコーズがA. L. ロイド(A. L. Lloyd)とユーワン・マコール(Ewan MacColl)が唄うバラッド・アルバムとしてリリースしたものに、4人の歌い手の録音を加えて作成したバラッド集。加わ…

スウェーデンのフォーク音楽の極北

Susanne Rosenberg, ReBoot / OmStart (Playing With Music, 2010) スウェーデンのフォーク・ソングの伝統と現在と未来とを見据えた研究成果であり、スリリングな実践でもあるCD。

東マンスターの歌集 'Binneas thar Meon'

Dáithi Ó hÓgáin, Binneas thar Meon, Iml. 1 (CBÉ, 1994)

Emigrant Songs 移民歌(アイルランド移民の歌)

移民歌 (emigrant song) について話した内容を参考のためにまとめます (うたとお茶の会、2000 年 7 月 9 日)。ただし、それ以降に得た知見に基づいて随時、加筆しています。

1960年代のアラン島の貴重なカラー映像+ラサリーナ

Aran Islands: A Journey through Changing Times (2002) 1960年代初頭のアラン島を撮影した貴重なカラー映像20分が初公開されたビデオ。私が入手した版は NTSC。 撮影したのは、アランセーターを世にひろめたことでも知られる新聞記者ポーリク・オシーハー…

ファドの清冽なる歌姫クリスティーナ・ブランコ

Cristina Branco, Post-Scriptum (L'Empreinte Digitale, 2000) ファドの清冽なる歌姫クリスティーナ・ブランコのこのレーベルからの2枚目。1枚目と共にフランスで賞をとっている。ほかにオランダでしか入手できないアルバムが2枚あるようだ。 夫である Cust…

ラサリーナのソロ・デビュー盤

Lasairfhíona Ní Chonaola, An Raicín Álainn (LNC 001CD, 2002) ラサリーナのソロ・デビュー盤。番号から分かる通り、アーティストのインディペンデント・レーベル。全14曲。すべてアイルランド語の歌。2002年8月8日、フランス西部のロリアンで開かれたイン…

Achainí an Ghrá (Request of Love)

ラサリーナ・ニホニーラがエクトル・ザズーの《ライツ・イン・ザ・ダーク》のトラック12で唄う 'Achainí an Ghrá (Request of Love)' 「御身の愛をわれに与えたまえ」。 Lights in the Dark posted with カエレバ Hector Zazou Elektra / Wea 1998-04-30 Rí …

Amhrán na Páise (Song of the Passion)

ラサリーナ・ニホニーラがエクトル・ザズーの《ライツ・イン・ザ・ダーク》のトラック7で唄う 'Amhrán na Páise (Song of the Passion)' 「御受難の歌」。

Dán na Marbh (Poem of the Dead)

ラサリーナ・ニホニーラがエクトル・ザズーの《ライツ・イン・ザ・ダーク》のトラック3で唄う 'Dán na Marbh (Poem of the Dead)' 「死者の歌」。ウード (Thierry Robin) とオカリナ (Carlos Núñez) の伴奏が印象的。 Lights in the Dark posted with カエレ…

マーティン・シンプスンのギターも歌も充実

Martin Simpson, The Bramble Briar (Topic TSCD513, 2001) 2001年のブリティッシュ・フォーク最良の収穫の一つ。ギタリストとしてもシンガーとしても、非常に充実している。

ライヴならではの味わいがすばらしいダーヴィッシュ2枚組

Dervish, Live in Palma (Whirling Discs WHRL004, 1997) ダーヴィッシュのいい面が多く収められた2枚組ライヴ。 スタジオ盤 At the End of the Day でかつてヴェーセンと共演した曲 'Josefin's Waltz' のライヴならではの味わいもすばらしい。録音も秀逸。