あの国へ旅行しても安全なのか
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「週刊ニューズウィーク日本版」〈特集:テロ時代の海外旅行〉(2018年5月1日・8日合併号)
特集は「テロ時代の海外旅行」。ありそうでなかった特集だ。
次のような構成。
・海外旅行はリスクになったのか
・「危なくない」国 丸分かりマップ
・あの観光地は大丈夫?
トルコ
ウイグル
ケープタウン
バルセロナ
テルアビブ
コロンビア
マニラ
パラグアイ
イラン
・テロに負けない安全な旅を
・知っておきたい8つの安全対策
読んでみて分かったのだが、ほとんどの記事が日本人の視点から書かれている。世界水準のテロ対策が書いてあるのかと思った読者は肩透かしをくう。対策自体はやや物足りない。もっと深いところが知りたい読者は他に当たるほかないだろう。
〈「危なくない」国 丸分かりマップ〉は、「観光競争力ランキング」(日本は4位)と「世界平和度指数ランキング」(日本はアイルランドと10位を分けあう)とを組み合わせ、日本人訪問者数の統計も加えて地図にしたもの。一目で、意外に治安に不安がある国、おなじみでないが安全で魅力ある国などが見えてくる。
その地図によれば、意外に日本人が訪れていないが安全で魅力的なのはニュージーランド、オーストリア、スイス、アイスランド、ポルトガルなどだ。
国別の記事では、南米と中東に興味深い内容が多い。イスラエルやパラグアイなどは、これを読んで行きたいという人が増えそうな気がする。
特集記事以外では、「型破り上等! カーディ・Bの破壊力」の記事が抜群におもしろい。2017年ラップ界の新たなスターに躍り出た黒人歌手だ。冒瀆者と信仰者の二重性という独特の個性をそなえている。あらゆる境界を踏み越えてみせる人物であることを証明するアルバムを2018年4月に発表した。今後も目が離せない。