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1960年代のアラン島の貴重なカラー映像+ラサリーナ


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Aran Islands: A Journey through Changing Times (2002)

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 1960年代初頭のアラン島を撮影した貴重なカラー映像20分が初公開されたビデオ。私が入手した版は NTSC

 撮影したのは、アランセーターを世にひろめたことでも知られる新聞記者ポーリク・オシーハーィン Pádraig Ó Síocháin (1905-95)。

 それ以外に、撮影者の息子ルーァリー・オシーハーィン Ruairí Ó Síocháin が最近(おそらく2001年)同島で撮影した24分間の映像が収められている。その部分にラサリーナ・ニホニーラ Lasairfhíona Ní Chonaola の家を訪ねる場面が出てくる。

 そこでラサリーナが歌う場面が10秒ほど映っている。そこまでは2分間ほど他の映像にかぶさる形で歌声が聞こえる。これは未発表の歌で、無伴奏で歌われる。伝承歌ではなく、オリジナルだが、多くの人に聞かれ歌われれば伝承に入るのではないかと思わせるくらいすばらしい。

 もう一つ、既発表曲だが、無伴奏では初めての録音も収められている。この歌は後半はナレーションがかぶさる。

 それから、1960年代の映像中に、ラサリーナのレパートリーでもあるコーク県にまつわる歌が入っている。

 

 収録歌(ビデオテープでのおおよその位置とタイトル)――

  1. 02'30" -- Tearmann Chaomháin (lyrics: Dara Ó Conaola, air: Lasairfhíona Ní Chonaola)
  2. 16'50" -- An Raicín Álainn
  3. 27'10" -- Ar Bhruacha na Laoi (下記参照)

 

 評価―― ★★

*1

 

 ベスト・トラックは 'Tearmann Chaomháin'。

 

 入手先のセヴィルロウ倶樂部ではこのビデオは完売して在庫がないが、希望者に内容を複製したDVDを実費で頒布している。

 

 参考までに下記に 'Ar Bhruacha na Laoi' の歌詞を掲げる。


Ar Bhruacha na Laoi

 

Nach brónach a bhí mise nuair a d'fhága mé an baile,
Agus dúirt mé slán leatsa a dhil Éirinn mo ghrá.
Gidh gur fhéach mé bheith súgach, á, ba deorach mo shúile,
'S mé a' scaradh óna chéile úd nach bhfeicfead go brách.

Ag scaradh go brách brách, le cnoic agus gleannta,
Agus cathair dheas Chorcaí nach bhfeicfead arís.
Ag scaradh go deo, deo leis na cairde ba dhílse,
Ó dhil-chairde m'óige ar bhruacha na Laoi.

'S nach minic a d'éiríodh grian lonrach na spéire
'S nach minic a bhuail sí faoi uiscí na dtonn.
Ó d'fhága mise an lá siúd mo mháithrin dhil Éireann,
Agus chuaigh mé thar sáile chun na tíre seo anonn.

Ach fós in mo chroí istigh tá cuimhne ar lasadh,
Ar maidin, iarnóin is le titim na hoíche,
Is i m'aisling arís bím i gcónaí mo sheasamh,
Ar charraig fhíor m'óige ar bhruacha na Laoi.

As sung in 'Aran Islands'.

 

(大意)
「リー川の堤にて」

[1] どれほど悲しかったことか、私がふるさとを離れ、
愛するアイルランドに別れを告げたとき、
私は陽気に見えただろうけれど、ああ、目には涙がたまっていた、
永遠に目にすることもないあなたから別れるのであったから。

[2] 永遠の、永遠の別れ、山や谷にへだてられ、
うつくしいまちコークを二度と見ることはない。
永遠の、永遠の別れ、無二の友らとも、
おお、若かりし頃リー川の堤で遊んだ友らとも。

[3] いくどもまぶしい太陽は昇ったではないか
いくども太陽は波間に沈んだではないか。
私の母なる誠実なアイルランドをあとにし、
この地へと海をこえてやって来たあの日以来。

[4] けれど、心のなかには今もきらめく想いでがある、
朝も、午後も、そして夜の帳がおりるときも、
まぶたにはいつも私の立っている姿が映っている
リー川の堤の、私が若かりし頃の本当の岩の上に。 

 

(註)
リー川はコーク市を流れる川。

 

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*1:評価は五つ星を最高とする尺度によっており、星の数による意味は、「 良い点をさがすのが困難」 「★★ かなり良い」 「★★★ 第一級(年間ベスト・アルバム・クラス)」 「★★★★ 群を抜いてすばらしい、すごい、数年に一枚出るか出ないかのクラス」 「★★★★★ 大傑作、不朽の名盤、その分野の古典と呼ばれるに値する」です。つまり、通常、「最高」と呼ばれるようなものは三つ星です。

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