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SHM CD のラインアップ


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日頃、トラック単位でネットから購入する習慣がある。が、変わるかもしれない。SHM CD で買い直そうかと思うアルバムがいくつも出てきたのだ。まだ、ビリー・プレストン の往年の名曲を SHM CD で再生したものをFMで聴いただけだが、これが同じ音源かと正直驚いた。紙ジャケットで一挙8枚も出る。

こうなると、他にどんなものが出るのかとラインアップを調べたくなる。ニック・ドレイクやペンタングル、フェアポート・コンヴェンションが含まれるのを知って、これは要チェックと認識する。これはというものは早めに買わないと、限定版だからなくなる。

それにしても、この音質の格差はどうだ。ITmedia の評でMFSLに肉薄するとあるが、だとすると、民生用のCDの音源としては、手頃な価格帯中では、考えうる最高レベルに近い。何より、普通の CD プレーヤーでかけられるのがよい。

野村ケンジさんが<正直に言うと、この音を聴くまで僕はCDというメディアに対して「将来性のないメディア」という印象を感じ始めていた。>と書いたのと同じことを感じた。

ラインアップをよく調べると、ペンタングル、フェアポート・コンヴェンション、さらに、ジョン・レンボーン、サンディ・デニー、 リチャード&リンダ・トンプソンらは6月に出るSHM-CD ベスト盤シリーズのもので、単独アルバムではない。それほど慌てる要もない。今のところは。

ただし、ニック・ドレイクだけはCD3枚+DVDのボックス 《フルーツ・ツリー》 で出る。6月18日。これは買い逃すと後悔しそうだ。1枚目と2枚目のアルバムはオリジナル通りダブル・ジャケットで再現されるとか。DVD はオランダの Jerome Berkvens が制作したドキュメンタリー映画 'A Skin Too Few: The Days of Nick Drake' (2004、49分)を収める。同じ構成の 《Fruit Tree》 は英 Island レーベルから2007年11月19日に出たけれど、DVD はともかく、CD に関しては盤質は勝負にならないくらい違うだろう。本ボックスには 《Time of No Reply》 のレア・トラックが入らぬことで批判もあるようだが、今回の日本盤は SHM CD であるところが味噌だ。その音を聴いた上で、2000年に Island から出た24ビットのリマスター盤と比べて、どう評価を下すか。もう一つあった。英国盤はジョー・ボイドらによる全楽曲の分析を記す百頁超の本が附属するが、日本盤はどうなるか。