北欧の歌姫ジェニ
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Jenny Lysander, Northern Folk (Beating Drum BEADR00011, 2015)
このひとが唄うのを目の前で聴いたら、ぼくはたぶん気絶するだろう。
声が繊細。ギターの音色、曲作りのセンス。こわれやすい宝物のようだ。
iTunes に入っているので、聴ける人は〈This Boat〉、〈Were We Both Lions〉、〈Arms Wide to the Sky〉のどれかを聴いてみていただきたい。
「女性版ニック・ドレイク」という呼称もあるが、そう言われればそんな感じの曲もあるし、曲によってはジュディ・ダイブルのようでもある。
北欧の、おそらくはスウェーデンの歌い手で、このアルバムはフランス盤だ。録音もフランスのスタジオでおこなわれた。
フォーク・ミュージックには時折こんな奇跡のような歌声の歌い手が出現する。たぶんその人にしか唄えないだろう、その人のためのような曲を作る。それを支えるに必要十分なギターの伴奏。つまり、ひとりで完結したガラス細工のような透明な世界。この種のフォークが好きな人にはたまらないだろう。
上記の曲じゃないけれど、〈Oum Ba Doum〉の動画がある。
Jenny Lysander- Oum Ba Doum - YouTube
これを聴いても、まったく他にない個性というほかない。