2004-12-02 麦まき 詩 [スポンサーリンク] 産経新聞11月29日朝刊の「朝の詩(うた)」掲載の塚本幹雄さん(87、大阪府東大阪市)の詩は忘れかけていたものを呼びさますような響きがある。 麦まき お父が耕(かえ)し お母が塊(くれ)打ち 子が種子をまき 親子三人麦まきすまし やっとすんだと 見上げる空に あすも天気か 夕日が赤い きっと、冒頭のは「おとう」「おかあ」と読むのだろう。アイルランドのシャン・ノースの歌い手がたとえば本業の漁業の一日の終わりに抱く感懐もこれに似たものがあるかもしれない。