Tigh Mhíchíl

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Hi-MD、ヘッドフォン、子音 <追記>


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掲示板には少し書いたけど、ソニーHi-MD 機 MZ-RH10 をようやく入手した。同機で PCM 録音してみて、CD 品質の音でないとアイルランド語の声の再生には満足できないと分かったが、これは予想通り。


問題は、そこから先。アイルランド語の子音の周波数帯域はどれくらいなのか、また、子音の性質はどうなっているのかというのが目下の関心事。


なんで、こんなことを考えているかというと、どうしても聞取れない種類の子音がアイルランド語では時々出現するからである。英語ではそんなことは経験したことはない。英語だけではなく、ぼくに分かる他の何種類かの言語でもそんなことは経験したことはない。


実に不思議である。ところで、マジックリスニングというヒアリング強化のための教材があるが、その説明で「日本人は500〜1000ヘルツ前後の音(主に母音)に対しては敏感に反応します。しかし、英語や欧米音楽には、日本人には認知されにくい2000ヘルツ以上、場合によっては1万ヘルツ以上の音が含まれている」とある。この説明が仮に正しいとしても、アイルランド語の場合には別の要素も働いているのではないかという気もする。それが何なのかは分からない。それを探るためにいろいろ試している。


いずれにしても、その教材で用いている「専用ヘッドフォン」(オーディオテクニカのアートモニターシリーズの ATH-A55 クラスの製品らしい)がヒントになって、アイルランド語の声を類似のヘッドフォンで聴いてみようと思いついた。変なことを考えるなあ、我ながら。


<追記>
上の問題については、Tigh Mhíchíl (5月4日付)に少し書いた。アイルランド語の周波数域についてのデータがまだ見つからないが、現在までに経験的に分かったことは、19 kHz 以上をバッサリ落としてしまう圧縮コーデック(だいたい 256 kbps のコーデックが相当)だと子音の細部が聞取れないことだ。従って、少なくとも 20 kHz までは伸びている(密閉型の)ヘッドフォンが必要らしいと分かってきた。なお、128 kbps のコーデックだと、16kHz あたりでバサッと落ちているので、論外。他のタイプのヘッドフォンやスピーカーなどでこの問題がクリアできるのかどうかについては不明。少なくとも、ぼくの手持ちの音響機器では無理だった。