Tigh Mhíchíl

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A Case of You


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ピーター・バラカンさんの土曜朝のラジオ番組「ウィークエンド・サンシャイン」(NHK FM)は収穫が多いが、最近の大収穫を三つ。

ジミー・スミスのは残念ながら現在は入手不可能のようだ。残念ながら、ぼくは持っていない。1963年のアルバム 《I'm Movin' On》 に収められており、グラント・グリーンのギターとのからみが最高。最後の再発は1995年だったから、そろそろまた出るかな。ステープルズのは最近本ブログで取上げた2枚組に入っている。
さて、ダイアナ・クラールが歌うパリ・ライヴの <A Case of You> だが、最初聞いたときはフィービ・スノーかと思ってしまったくらい、ソウルフルな歌いかたをしている。一発でノックアウトされた。
このゆるめのテンポで歌詞をかみしめるように歌うダイアナのおかげで、ジョニ・ミッチェルがこんな意味を籠めていたことを初めて知った気がする。愛と性と聖とが渾然一体になった何ともいえない官能的な味わいがある。ジョニもびっくりの新たな傑作の誕生だ。