日本の不思議スポットに何らかの関心がある人は、今日(2024年10月30日)1日限りの特価のこの電子書籍を買わない手はない。それくらい充実した内容。
※2024年10月30日は499円だったが、2024年10月31日現在は元の2,178円の価格に戻っているので、念のため。
見どころは多いが、特に「イヤシロチ」の説明は簡潔でよく分かる(59, 113頁)。
同様に、「五色人」の説明も興味深い(335頁)。
また、巻末の電子版のみの座談会もおもしろい。建前の意見に終始する人びとを前に三上氏が述べるところが、はるかに鋭く、詳細なデータの裏づけがあるように感じられる。そこで、三上氏が述べる〈某大きな神社〉はどこでしょう? (S-4)
評者がいちばん興味深かったのは、剣山と阿波の忌部氏に関する記述だ(237, 302-305頁)。そこに、大嘗祭のアラタエ(麁服)に関するある説が紹介されている。この説は初めて聞いた。