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「ヒックとドラゴン」をAmazonビデオで観る(200円)


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ヒックとドラゴン(ドリームワークス・アニメーション、2010)[How to Train Your Dragon]

 

レンタルの手軽さ

 ドリームワークスの質の高いアニメーションと人気の原作とが組合わさった傑作映画。
 Amazonビデオでレンタルを選んで観てみたところ、驚くほど手軽に、高画質の映画が観られ、衝撃を受けた。

 今回は iPad mini をテレビのHDMI端子に接続して観た。画質も音質も満足がゆくレベル。借りたのはHD(高画質)の方で、iPad などの機器で再生可能。

 iPadHDMI 搭載テレビに接続するには「Lightning - Digital AVアダプタ」(5,800円)が必要。この純正アダプタ、ちと高価だけど、テレビの大画面で見られる恩恵は大きい。初期投資の価値はある。あと、iOS専用アプリ「Amazonインスタント・ビデオ」を iTunes からダウンロードして用意しておく。

HD(高画質)はHD対応端末で再生

 「Amazonビデオの対応デバイスと機能」のページを見ると、iPad でHD(高画質)が再生可能なのはストリーミング再生の場合のみ(ダウンロードはSDのみ)。

 いつも Wi-Fi で接続しているのと同じ環境のまま再生したけど、一度も途切れることなく再生できた。
 率直に言ってこれが200円とは安い(プライムビデオが始まればプライム会員は無料)。動画配信が映画の観方を劇的に変えてゆくだろうと思わせられる。

 映画は大変おもしろく、一人で見るのもいいし、子どもと一緒に家族で見るのも楽しいだろう。

物語

 物語は北の海のバーク島(Berk)が舞台。そこに暮らすヴァイキングたちはドラゴンとの戦いに明け暮れる。リーダー、ストイックの息子ヒックはひょろ長い思索タイプで、まるでヴァイキングとの闘いに向いていないと思われている。
 ところが、ヒックはヴァイキングとドラゴンとの関係に根本的な変革をもたらす資質を備えていた。周りの無理解にもめげず、信じるところに従いドラゴンに向き合うヒックは果たして理解を得られるのか。
 原作は英国のクレシッダ・コーウェル(カウウェル)(Cressida Cowell)の『ヒックとドラゴン』(小峰書店、2009)。原書の How to Train Your Dragon は2003年の作品だ。
 ヒックと仲良くなるドラゴン、トゥース(Toothless)の目がかわいい。

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主人公の名

 主人公の名ヒックは英語版で Hiccup (しゃっくり)。変わった名だが、トロールやノームから守るために、わざとこう命名された。そのくだりの Hiccup のせりふ。

Parents believe a hideous name will frighten off gnomes and trolls. Like our charming Viking demeanor wouldn't do that.

  このヴァイキングの風習はアイルランドの似た風習を想起させる。妖精に子を誘われることを避けるための方法の一つとして、赤子にわざと老人と呼びかける子守唄がある('Bog Braon don tSeanduine')。

 最後に流れるアイスランドのJónsiの歌 'Sticks & Stones' がいい。


Jonsi's "Sticks and Stones" Music Video - YouTube

 

 

〔ネタバレ注意!〕

 映画の冒頭と最後とで、ドラゴンの呼称が変わる。これが言葉遊びになっている。pest (害虫, 有害生物)から pet (ペット)へ。実際のナレーション。

(冒頭)
The only problems are the pests. You see, most places have mice or mosquitoes. We have... dragons!
(最後)
The only upsides are the pets. While other places have ponies, or parrots... we have... dragons!