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ヴィヴァルディ神父とマンドリン


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1703年に司祭叙階されたアントーニョ(アントニオ)・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741)は今から300年くらい前にマンドリン協奏曲を書いている。彼はマンドリンの音色のどこが気に入ったのだろうか。
それは分からないけれど、二つのマンドリンのための協奏曲(Concerti per mandolini)ト長調(RV532)を、バロック・ヴァイオリンのファビオ・ビオンディFabio Biondi)演奏・指揮のエウローパ・ガランテ(Europa Galante)で聞いていると、本当に好きだったんだろうなという感慨が湧く。
録音は2001年10月9-21日、パルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタにて。今回、その演奏を聴いた小学館のCDつきマガジン『クラシック・イン』2号の解説によると、ヴィヴァルディ神父はナポリ式(4複弦=2本一組の弦が4組)のマンドリンのためにこの作品を書いたという。今日のマンドリンの祖先である。私は第3楽章のアレグロ、ト長調、8分の3拍子が好きだなあ。ジグじゃないけど踊りだしたくなってくる。写真には 原盤と思われるヴァージン・クラシックス(Virgin Classics)のアルバム・カヴァーを挙げておく。写ってるのはたぶんミラノ式(6複弦)だけど。
1740年、ヴィヴァルディは貧困の中、ウィーンの馬具屋で客死したという。四旬節にあたり、彼の霊魂の安息のために祈ります。