Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

記事一覧

世界のアイルランド語話者 (9) Census


[スポンサーリンク]

 (承前アイルランド語の流暢な話者はここにいるのとの問いかけ。死語なんか学んでなんになるのかとのゲスト発言。それに対し強烈な一発。世界中に数百万人の話者。サンフランシスコの話者。19世紀後半-20世紀初頭の米国の話者の多さ。旅行前にアイルランド語を学習したい。ドニゴールやコナマラでは必要がなければ英語は話さない人もいる。ダヒーさんのアイルランド語の活性化傾向についての発言。)
 ダヒーさんの発言は強力だったが、その後も議論は続く。最新の調査について Fios Feasa の Siobháinín さんが述べる。

"In the most recent censuses (1991), over a million people in the Republic and over 140,000 in the Six Counties reported themselves as having a reasonable proficiency in the language. What that self-assessment actually means is endlessly debated. Less commonly discussed is the fact that the figure keeps going up, which may mean an increase in language ability, or an increase in willingness to admit to it, or even just an increasing desire to think of oneself as Irish-speaking. What it can't mean is anything particularly bad for the language."

 これは "The Present Social Context of the Irish Language" からの引用。
 つまり、アイルランドの共和国で百万人、北アイルランド六州で14万人がアイルランド語にまずまず堪能であると自認しているということ。さらに、その後、その数は増え続けていること。
 母語話者の3万人という数に比べると、この数は大したものである。アイルランド共和国の人口は390万人だから、四人に一人はアイルランド語を話せることになる。これに、アイルランド語をある程度理解している人を加えると、少なくとも三人に一人くらいにはなるだろう。英語だけを知っていればよく、アイルランド旅行のためにアイルランド語を勉強するのは時間の無駄だと主張する、あのゲスト闖入者の見解はどう考えてもおかしい。もちろん、「実用的」観点からすればアイルランド旅行のためにアイルランド語を学ぶ必要はないかもしれない。(つづく)