慣性系の引きずりを確認
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どうやら、本当のことらしい。アインシュタインの一般相対性理論中、まだ証明されていなかったある現象が確認されたようだ。レナード・シフ(Leonard Isaac Schiff, 1915-1971)の執念がついに稔ったと言うべきか。
今回、確認したのは GP-B (Gravity Probe B)のチーム、つまり NASA とスタンフォード大学(発表は10月21日)。
地球の自転により、周りの時空が引きずられる。仰天するほどの大きな意味がある。報道は多いが、分かりやすいのは例えば こちら と こちら。
この現象、1918年に予測された frame dragging (慣性系の引きずり)の物理学的な説明は こちら に詳しい(数式あり)。
簡潔な TechNewsWorld の報道 からちょっと引用しよう(10月22日付)。
According to Einstein's calculations, when a large, massive body such as the Earth rotates, it tends to pull the surrounding space around with it slightly, just as sticking a spoon in a jar of honey and twisting it will tend to drag around some of the honey.
この喩えは一般人向き。蜂蜜の瓶にスプーンを突込み、くるくる回転させた時その周りで蜂蜜が引きずられるようなものと。ふうむ。