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 「目取真俊の語る沖縄」という記事が朝日新聞8月27日付夕刊に出ていた(「見えない島 3」)。目取真(めどるま)さん(1960年生まれ、1997年の『水滴』で芥川賞を受賞)は若い世代には珍しく琉球方言(aiuの三つの母音が中心、心は「くくる」)を母語として育った。その彼の発言。

方言〔沖縄語〕で語って初めて伝わることがある。ひとつの言語が消える時、一緒に消えていく伝承や記憶、芸能がある

 明治時代の琉球処分以降、沖縄では強制的に方言撲滅運動が行われたという。プロヴァンスカタルーニャと同じことが日本でも起きていたのだ。
 戦後も本土復帰運動の一環で学校では共通語が奨励されたという。方言が見直されだしたのは最近らしい。
 沖縄市議の玉城デニーさん(44)の議会での提案は傾聴に値する。

英語特区よりも方言特区

 いま沖縄の若者の多くはウチナーヤマトグチ(琉球方言まじりの共通語)を話すらしい。古来の方言が話せる人が減っているのだ。伝統文化の根が細っている。
 TVドラマの沖縄物で聞かれる語尾の妙に強調された「さー」には複雑な思いをいだく沖縄県民は少なくないという。
 いま沖縄方言を母語に育つ子どもはいないという。ゲールタハトの減少と似たことが沖縄でも起こっているのだ。アイルランドと同じように古来の言葉の美しい響きは歌でのみ聞かれるようになってゆくのだろうか。

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