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英詩のマガジンにニーズはあるのだろうか


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英詩の基礎知識のような本は以前は結構見かけたものだ。

 

けれど、最近は、とんと見かけない。需要がなくなったのか、読む人がいなくなったのか。

 

でも、世界的には英詩の読者は減っている気配はない。ジャック・アタリの本を開いても、エマニュエル・トッドの本を開いても、巻頭に英詩が引用されている。フランス語の本なのに。

 

アメリカでも民主党の演説など、ウォルト・ホイットマンの詩を想わせるような調子が出てくることはごくふつうだ。

 

アイルランドはおそらく世界でいちばん詩人が社会の中で尊敬されている国のひとつだと思うけれど、シェーマス・ヒーニーが、来愛したエリザベス女王と同じ席についた公式晩餐会のことは忘れがたい。訪愛した日本の天皇陛下皇后陛下をウィックローの自宅へと招いたのもヒーニーだった。

 

いまは、ウェブ上で読むものの方がアクセスがしやすい時代だ。紙の本がなく、電子書籍も一部の人気にとどまっている以上、人々にもっとも届きやすいのは、ウェブ上の文章だという気がする。

 

良質のクリエーターが揃っている note というプラットフォームに「英詩が読めるようになるマガジン」という連載をはじめてみた。初月無料なので、興味のある人はぜひ覗いてみてほしい。

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