Sister Stan, Stillness: Through My Prayer (Town House, 2005)
アイルランドのシスター・スタンの断想をテーマごとに集めた本。
テーマは
・beyond fear
・trust
・letting go
・mystery
・truth
・awakening
・acceptance
・stillness
の8つ。シスター・スタンの読者にはおなじみのテーマも多い。それぞれ別個のテーマのようでいて、内的には連関していることがある。最終的には最後のテーマの stillness 「平穏」「静かな境地」「かき乱されぬ平静な心境」「静けさ」「沈黙」に至る。
瞑想や黙想を行おうとするひとが少しづつ読んで、現在の瞬間に集中し、余計な物思いに煩わされない境地(マインドフルネスに似ている)を目指すためにも使えるだろう。
ことばは平易だ。平易だけれども、ふかい思索に裏打ちされた叡智の光が滲みでるような文章だ。
全部で270ページある。その中で特に印象深いことばをひとつだけ引用する。
(大意)
偽りの謙遜をもつと自分が自分でない者だと勘違いしてしまう。そうなると自分の才能や他人の才能も認めることがなくなる。
真の謙遜があれば、不安のなかに安心を感じる。自分の才能を自分のものとして認知し、他人の才能も認め、感謝のこころをいだく。
(黙想)
偽りの謙遜のこころは自分を見えなくする。自分を自分以下のものと見積もる。それは本当の自分の力、他者の力を知ることを妨げる。
真の謙遜のこころは不安定なときも安心を感じさせる。不安だからと右往左往することなく、そこに安らぐことができる。そのとき初めて自分に与えられたものを受入れ、他者のそれも曇りなく見る。そして感謝のこころがうまれる。
テーマは
・beyond fear
・trust
・letting go
・mystery
・truth
・awakening
・acceptance
・stillness
の8つ。シスター・スタンの読者にはおなじみのテーマも多い。それぞれ別個のテーマのようでいて、内的には連関していることがある。最終的には最後のテーマの stillness 「平穏」「静かな境地」「かき乱されぬ平静な心境」「静けさ」「沈黙」に至る。
瞑想や黙想を行おうとするひとが少しづつ読んで、現在の瞬間に集中し、余計な物思いに煩わされない境地(マインドフルネスに似ている)を目指すためにも使えるだろう。
ことばは平易だ。平易だけれども、ふかい思索に裏打ちされた叡智の光が滲みでるような文章だ。
全部で270ページある。その中で特に印象深いことばをひとつだけ引用する。
False humility deludes me into trying to be what I am not and prevents me from acknowledging my gifts and the gift of others.
With true humility, I feel secure in uncertainty; I own my gifts, recognise the gifts of others, and give thanks. (p. 219)
(大意)
偽りの謙遜をもつと自分が自分でない者だと勘違いしてしまう。そうなると自分の才能や他人の才能も認めることがなくなる。
真の謙遜があれば、不安のなかに安心を感じる。自分の才能を自分のものとして認知し、他人の才能も認め、感謝のこころをいだく。
(黙想)
偽りの謙遜のこころは自分を見えなくする。自分を自分以下のものと見積もる。それは本当の自分の力、他者の力を知ることを妨げる。
真の謙遜のこころは不安定なときも安心を感じさせる。不安だからと右往左往することなく、そこに安らぐことができる。そのとき初めて自分に与えられたものを受入れ、他者のそれも曇りなく見る。そして感謝のこころがうまれる。