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たかが郵政、されど郵政


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日本のTVをしばらく見ていなかったこともあって、アイルランドから帰国後は全く周りの状況が理解できなかった。しかし、日本をとりまく問題点を郵政に集約して考えざるを得ないような気にだんだんさせられ、いろいろ情報を収集した。
そんな中で出会ったのが「たかが郵政、されど郵政」という言葉。たかが郵政問題なのだけれど、これが実に大きな問題をはらむということが徐々に分かってきた。この言葉は荒井広幸参院議員が語った言葉で、ビデオニューズ・コムの 神保・宮台 丸激トーク・オン・デマンド という二時間近い番組(8月12日)で出てきた。なかなか見ごたえがあり、ふつうの TV 番組よりはるかに面白かった。荒井という人はこれまでにも少しづつは見聞きしてきたが、やはり一人の意見をしっかり聞くにはこれくらいの時間は必要である。彼の意見に賛成の人も反対の人も一見の価値はあると思う。何より彼がいうような問題点は洗いざらい公論に附すべきである。衆知を集めることが日本の将来にも関わる。
余談であるけれども、アイルランドの田舎(コナマラ)の郵便局も「皆さんの利用がなければ郵便局はつぶれます」と訴え、必死の努力をしているように見えた。一般に郵便局がかの地でどのようなイメジで見られているのかは分からないが、郵便局員を主人公にしたコメディ番組があるくらい身近なものであるのは確かだ。確かその番組はアイルランド語TV局で放送されていたように思う。
英国系の英語番組というのがかなり多くの時間放送されているが、出来るだけそういうものは見ないようにし、もっぱらアイルランド語放送(ラジオを含む)ばかりに接してきたし、今も可能なかぎりそうしている。それくらいしないと、バランスが保てない。放っておいてもそれ以外の情報は洪水のように入ってくるから。生きた言語としてのアイルランド語の感覚を保つために。