Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

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Stiofan

唄ったのは An Caiptin O Maille で、なんと司会者が歌の紹介をするのを待たず唄い始めたのでした。唄い終わるや万雷の拍手。彼が出てきたのでは誰も諦めるしかありません。

Risteard

会いました。何と、向こうから挨拶してくれました。どうなってんの。 オリアダ杯は当然のごとく Stiofan がさらいました。

Oireachtas 2006

いよいよ、エラハタスが今週、デリーで始まります。しばらくはこちらを覗くことができませんが、悪しからず。2006年度エラハタス会長はどうやら Risteard Mac Gabhann になったようです。どんな人なのか、見てきます。

Sean-Nos Singer in Residence 2006 (NUIG)

ゴールウェー大の 2005-2006 年 のシャン・ノース・シンガー・イン・レジデンスは モーィラ・イグライナーン(Máire Uí Dhroighneáin)。いつのまにか決まっており、すでにワークショップも開かれていた。このように、アイルランドの種々のポストは知らぬ間…

Feile Chois Cuain 2005

このフェスティヴァルはノー・チェックだった。 Féile Chois Cuain (Louisburgh, Co. Mayo, 29 April - 2 May 2005) よくあるアイルランド伝統音楽のフェスティヴァルのように見えるが、そういう側面もありながら、よく見るとシャン・ノース関連の充実度が…

Amhran Mhainse

やっと出た Ragús の DVD はよく出来ている。踊りよし、演奏よし、歌よしの、待った甲斐のある出来ばえだ。見だすと一気に83分が立ってしまう。 中に一曲シャン・ノースの歌が入っている。チャプター13の <Amhrán Mhaínse> がそれで、コナマラの有名な歌で…

鼻と軟口蓋と歌

鼻を瞬間温度湿度調節器として解説した興味深い頁に、軟口蓋と歌との関連が書かれている。「軟口蓋が下がると、ノドで作られた声は鼻腔に響き、鼻音となります」という注目の指摘に関連し、ここでは演歌の例が書かれているが、実はシャン・ノースの歌にもこ…

Tomas O Neachtain <コメント>

1980年と81年の二度、オ・リアダ杯を獲得した大歌手に Tomás Ó Neachtain がいる。 名前に見覚えがありませんか。そう、ジョー(ショーサヴ)のお父さんです。シャン・ノース歌手の名人の息子はシャン・ノース・ダンスの名人という訳です。コナマラはスピダ…

Sean-nos Milwaukee 2005 (25-26 Feb)

今年も米ミルウォーキーでシャン・ノース歌唱の催しが開かれます。2月25日(金)、26日(土)の二日間。一日目の夕べのコンサートの模様はアイルランドのラジオ局が録音し後日放送予定。以下、Bill Kennedy さんの各所へのポストから引用。 The Third Annual…

Oireachtas 2005 日程

Guíonn Blog Mhíchíl Bliain mhór mhaith oraibh i 2005. エラハタス*1の2005年度のスケジュールが発表された。春のほうは昨秋と同じくドネゴールで。秋はコーク。 Oireachtas na Gaeilge 2005 OIREACHTAS NA BEALTAINE Leitir Ceanainn, Co. Dhún na nGall …

マンスターの歌唱伝統

RnaG の ダウンロード頁 に12月5日放送の「マンスターの歌唱伝統」(Traidisiún Amhránaíochta na Mumhan)が加わった。内容は珍しいマンスターのシャン・ノース歌唱が4曲と解説(マンスターのアイルランド語)。 音声ストリームだけれど、いろんな方法で録…

エラハタスのアーカイヴズ公開

エラハタスの過去の歌唱などの録音が こちら で一挙に11点公開された。うち、シャン・ノースの歌唱は9点。いずれも素晴らしい。 ただし、フォーマットは Windows Media。ダウンロード可能。

Sean-Nos in the USA (11) Others

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。デトロイトの Virginia Stevens。…

Sean-Nos in the USA (10) Navan

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。デトロイトの Virginia Stevens。…

Sean-Nos in the USA (9) Brian Hart

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。デトロイトの Virginia Stevens。…

Sean-Nos in the USA (8) Aine Meenaghan

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。デトロイトの Virginia Stevens。…

Sean-Nos in the USA (7) New York

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。デトロイトの Virginia Stevens。…

Sean-Nos in the USA (6) Alice

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。デトロイトの Virginia Stevens。…

Sean-Nos in the USA (5) Detroit

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。情報源。) デトロイトには少なくとも二人…

Sean-Nos in the USA (4) Resources

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。アイルランドにおける三種の流儀とその代表盤。) 今まで見てきた話は Mudcat のフォーラ…

Sean-Nos in the USA (3) Three Styles

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。例えば、ボストンの Bridget Fitzgerald と Sally Coyne。) 例えば、ノヴァスコシア(カナダ南東部の州)では土地柄スコットランド・ゲール語がさ…

Sean-Nos in the USA (2) Boston

(承前:米国におけるシャン・ノース歌唱事情――いかに録音が少ないか。しかし、優秀な歌い手は現に存在する。) 例を挙げよう。 たとえば、ボストン。ここには、Bridget Fitzgerald と、その姉妹 Sally Coyne という素晴らしいシャン・ノース歌唱者がいると…

Sean-Nos in the USA (1) Irish Communities

米国におけるシャン・ノース歌唱事情に少しづつ触れてみる。 アメリカのあちこちにアイルランドからの移住者たちが築きあげた共同体があることはよく知られている。例えば、ボストン、シカゴ、シアトル等々。多くは英語を使用して職に就き生活してきたが、中…

今年のオ・リアダ杯はガロージーン・ヴラナハ

速報。ガロージーン・ヴラナハ(Gearóidín Bhreathnach、写真)が 1996 年に続き二度目のオ・リアダ杯を獲得(Corn Ui Riada buaite ag Gearoidin)。二位は Brian Ó Domhnaill (Turas Teanga の番組では名シェフとして登場)、三位は Ciarán Ó Con Cheanna…

Quinn 説への O Laoire の反論(5)

クィン(Bob Quinn)が攻撃したオ・リーレ(Lillis Ó Laoire)の議論を振返っている。アイルランドの雑誌 JMI の2003年1/2月号に掲載された議論の続き。 クィンが至高の価値をおくコナマラのシャン・ノース歌唱の核心は装飾音(ornamentation)である。これ…

Quinn 説への O Laoire の反論(4)

クィン(Bob Quinn)が攻撃したオ・リーレ(Lillis Ó Laoire)の議論を振返っている。アイルランドの雑誌 JMI の2003年1/2月号に掲載された議論の続き。 アイルランド伝統歌唱が非西欧の起源を有することがなぜ偉いということになるのか。これには歴史的経緯…

Quinn 説への O Laoire の反論(3)

クィン(Bob Quinn)が攻撃したオ・リーレ(Lillis Ó Laoire)の議論を振返っている。アイルランドの雑誌 JMI の2003年1/2月号に掲載された議論の続き。 コナマラのシャン・ノース歌唱が北アフリカやタタールと類似しているというクィンの主張に対して、オ・…

Quinn 説への O Laoire の反論(2)

クィン(Bob Quinn)が攻撃したオ・リーレ(Lillis Ó Laoire)の議論を振返ってみる。これがそもそもの発端だった。中身はフランスのレーベルが出した二枚のコナマラのシャン・ノースCD*1の批評である。アイルランドの雑誌 JMI の2003年1/2月号に掲載された…

Quinn 説への O Laoire の反論(1)

アイルランドのシャン・ノース歌唱の起源に関するボブ・クィン(Bob Quinn)の説を見てきたが、それでは彼が攻撃しているリリス・オ・リーレ(Lillis Ó Laoire)の言い分はどうなっているのか。 今この時点に立ってみると、両者の違いはだんだん浮き彫りにさ…

起源に関する Quinn 説(6)

冷静に考えると、クィンの説はシャン・ノースから「ケルト幻想」を解毒するには、かなり有効である。 「ケルト」だけではない。一般にアイルランド(伝統)音楽から連想するような「心地よさ」と、クィンが支持するコナマラのシャン・ノース音楽とは対極に位…