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詩 音楽 アイルランド

記事一覧

音楽

Paddy Tunney: The Stone Fiddle

英語で歌うシンガーとしてアイルランドでおそらく最も影響力のあったパディ・タニー(1921-2002)の1982年のアルバム。同名の自伝も書いている。 Paddy Tunney: 《The Stone Fiddle》 (Green Linnet CSIF 1037, 1982) アイルランドの伝承歌の無伴奏名唱ぞろ…

Breton Songs

625 ものブルターニュの歌を集めたデータベース Son ha Ton は頭の下がるすばらしいサイトです。 それぞれに、ブルトン語の歌詞、フランス語による要旨(+訳詩)、楽譜、MIDI が附いています。英語の解説頁もあります。ただし、歌の説明等はフランス語のみ…

Proinsias Interview 8

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh に対するインタヴューを少し紹介するといいながら、ついに今回で全部紹介しちゃいました。 An bhfuil gá anois le leithéidí Chomhaltas Ceoltóirí Éireann?Cuireann imeachtaí CCE an …

Proinsias Interview 7

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh のインタヴュー紹介の続きです。 Cen dráma is fearr leat - ceann ar ghlac tú féin páirt ann, b'fheidir?Ghlac mé páirt sa dráma "Neart na Córa", leagan Gaeilge de "The Righteo…

Proinsias Interview 6

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh のインタヴュー紹介の続きです。 Cén ceoltóir nó grúpa ceoil, seachas Altan, is fearr leat?Skara Brae agus na Chieftains. Ta cineál stíl Chonallach ag Frankie Gavin agus is m…

Proinsias Interview 5 <追記>

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh に対するインタヴューを少し紹介する続きです。 Tá do garmhac, Ciarán, ag staidéar le bheith ina oide scoile, gairm ar chaith tú féin do shaol léi. An bhfuil a fhios aige cad …

Proinsias Interview 4

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh (プロンシアス・オ・ムィーニー)に対するインタヴューの続きです。 Cén scríbhneoir leabhar is fearr leat?Cé go dtaitníonn leabhair Mháire [Séamas Ó Grianna] liom is fearr lio…

Cristina Branco (Itami, 24 June)

伊丹市で行われたファドのクリスティーナ・ブランコのコンサートに行ってきました(アイフォニックホール)。こんなに超満員のコンサートは久しぶり。熱い夜でした。 聴きどころは多すぎて書けない。けど、最後のアンコールで、ぽつぽつ「アマリアがいなけれ…

Proinsias Interview 3

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh (写真)に対するインタヴューの続きです。 An bhfuil an stíl réigiúnach fidléireachta fós beo i dTír Chonaill?Tá níos mó ná stíl réigiúnach amháin sa chontae. Tá a stíleanna …

Proinsias Interview 2

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh に対するインタヴューを少し紹介する続きです。 Cad é an rud is mó a chuireann as duit?Daoine ag cur i gcéill gur saineolaithe iad ar rudaí nach bhfuil eolas ar bith acu orthu…

Proinsias Interview 1

3月末に今年度のエラハタス総裁就任が発表された Proinsias Ó Maonaigh (英語名は Francie Mooney フランシー・ムーニー、アルタンのマレードの父)へのインタヴューが Beo で行われました。日本でまったく紹介されてないので、一問一答の模様を少し紹介し…

JMI May/June issue cancelled

Journal of Music in Ireland 編集長 Toner Quinn からの連絡によると、JMI 誌 5/6 月号は発行中止。次の号は 7/8 月号(Vol. 4 No. 4)となる。予約購読者が受取れるのは6号分で不変。 きのう書いたレイ・チャールズの葬儀の模様は全米TV中継されたそうで、…

Surghjenti (コルシカ・フェスティバル)

2004年10月に全国でコルシカ・フェスティバルが開かれます。ポリフォニー・グループの Surghjenti (スルディァンティ)の公演を始め、シャルル・ナポレオン氏の講演、コルシカ料理(ソワレ・グルマンド)などの催しが福岡、神戸、大阪、京都、東京で行われ…

Molly Bawn あるいはバラッド研究ツール

少し前にChris Foster の 《Traces》 のトラック8 <The Fowler>のことをこちらに書いた。 その後、少し面白いことが分かった。Darling はこの話をギリシア神話のケパロスとその妻プロクリスの話と比較しているらしい。夫の不貞を疑ってあとをつけ、潜んで…

Ray Charles Memorial Service (NPR)

6月18日にロサンジェルスの第一アフリカンメソジスト監督教会で行なわれたレイ・チャールズの葬儀の模様が NPR で聞けます。1時間ずつ2本に分かれています。1週間ほど聞けるということなので、6月24日頃までは聞けるでしょう。レイ・チャールズのファンはも…

Honorary Degree for Bob Dylan

BBC Radio 2 Folk & Acoustic の news (6月16日付)によると、ボブ・ディラン(63)は今夏セントアンドルーズ大学(St Andrew's University、1411年開設のスコットランド最古の大学、セントアンドルーズはスコットランド東部にあるがゴルフ発祥の地としても…

Farewell to Ray Charles

6月18日(金)午前10時からロサンジェルスの第一アフリカンメソジスト監督教会でレイ・チャールズの葬儀が行なわれました。音楽家や俳優など1500人が参列しました。毎日新聞で國枝すみれさんが伝えるところでは「ブルースのB・B・キングさんは、涙を抑えき…

Make It Funky

たぶん、いまニューオーリンズでいっちゃんのヤノピ*1じゃないかと思うヘンリー・バトラー(Henry Butler)。あのドクター・ジョンが絶賛するのもわかる。盲目のピアニストで、どことなく風貌はレイ・チャールズの若かりし頃に似ているような(写真)。 彼も…

iPod と Wonder Juke

きのう書いた Wonder Juke はもう So-net 専用サイトに移行してしまっていて先行きがやや不透明だが、ここで最近解禁の話が話題になっている iPod / iTunes Music Store との音質の比較をしてみる。 こちらでは書いていないが、以前、iTunes 4.5 (Windows) …

Wonder Juke

日本初のオンラインジュークボックス(有料のネット・ラジオみたいなもの、ただし Windows のみ) Wonder Juke (Sony 系)の推奨スピーカーに TIMEDOMAIN mini が採用されたそうだ。ソニー製スピーカーでなくタイムドメイン製というのは悔しいだろうが、そ…

Lyrics of 'Abraham, Martin and John'

レイ・チャールズの歌詞は全部を知ろうとすると大変。昨日ふれた<Abraham, Martin and John>のレイ版に近い歌詞を探していたら何とボブ・ディラン版が一番近いようだ。Tom Glazer, Songs of Peace, Freedom & Protest, New York, 1972, pp. 1-3 からの引用…

Abraham, Martin and John

今日は五月晴というにふさわしい青空だった。陰暦皐月はちょうど今頃になる。広辞苑を引くと「梅雨の晴れ間」とある。 レイ・チャールズに関する世界の追悼記事は今日になってやっと勢いがとまった。千本くらいのところで落ち着いたようだ。 レイとキー坊(…

Ray Charles in His Own Words

レイ・チャールズの《Anthology》(Rhino)はいま気前のよいことに全曲がネット上で聞ける。これを聞きながら、Mudcat Forum の追悼メッセージ群を読んでいると、ABC/Paramount 時代もよかったなあとしみじみ思う。 昨日、レイについて書いたときは世界中の追…

Ray Charles (1930-2004), RIP

6月10日、レイ・チャールズ帰天。享年七十三。 おおお……。ご冥福を祈ります。 Hallelujah, I just love you so! Music Icon Ray Charles Dies in California at Age 73By Steve Gorman LOS ANGELES (Reuters) - Ray Charles, who overcame poverty, blindnes…

Tina McLoughlin (whistle)

Claddagh は最近試聴ができる。アイルランドはダブリン北部 Howth 出身のホィッスルの新人(?)のアルバム《Just For Now》を聴いてみた。どれも、もっと聴きたくなる。トラック1はちょっと面白いアレンジ。トラック6は有名曲<Banish Misfortune>で、ギ…

Owen Tufts

平原とか河口とかを聞いて、またシンガー・ソングライターという「種族」への興味がぶりかえした。 アイルランドの伝統歌にもその種の人たちがつくったと思われる歌はある。たとえば、有名な<Eanach Cuain>はラフトゥリー作の歌といわれる。 ところで、現…