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コナマラ文化の飛び地


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 先に触れた詩人にして歌い手にしてダンサーのマールティンさんは、ミース県はラー・カールン(Ráth Cairn)の人である。ここはかつてコナマラからの入植があった地で、コナマラ文化が今も息づいている。マールティンさんの両親もコナマラ出身である。
 入植は人口問題と言語振興の観点から、1935年と37年の二回行われ、コナマラから計443人が移り住んだ。正式にゲールタハトと認められたのは1967年のことである。
 ダブリンの目と鼻の先(車で一時間以内のところ)にコナマラ文化の飛び地があることは、知っている人は知っているが、アイルランド国内一般ではどうなのだろう。意識されているのだろうか。
 実は、私が最も尊敬する男性シャン・ノース歌手もこのミース県の人で、史上最高のシャン・ノース歌唱の録音を残している(Darach Ó Catháin)。彼は1935年の移住組。元はコナマラのレチル・モールの出身である。
 ラー・カールンでは毎年アイルランド語の夏期講座や文化的催しなどを行っている。もちろん、シャン・ノース・ダンスの催しもある。有名なのは大晦日のイヴェントである。関連する情報は こちら
 どうも、ゲールタハトの大晦日というのも楽しそうだ。私はドニゴールのそれしか体験したことはないが。