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Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

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伝統曲をポップな声質で唄う明るいアルバム


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Cathie Ryan, Cathie Ryan (Shanachie, 1997)

 

 最近はあまり聞かないタイプのポップな、例えて言えば Linda Ronstadt のような声でトラッドを唄う。これは新鮮。キャシー・ライアンのソロ第1作。1987年から1990年代前半くらいまで女性ケルト音楽グループ Cherish the Ladies のリード・シンガーとして活躍した。

 伴奏もポップで聞きやすい。うっかりすると、ポピュラー音楽のアルバムかと思ってしまうが、よく見ると、アイルランドスコットランドの名曲が詰まっている。プロデュースは Seamus Egan. 曲の構成から編曲の焦点まで、非常に明快なプロダクションになっている。腕達者なミュージシャンを揃えているため、演奏はしぶい。

 キャシー自身の曲はカントリーっぽかったりするが、放っておけばそっちへ突っ走るところを、フォーク寄りにまとめた感じだ。これはキャシーの出自とも関わる。両親の出身地であるアイルランドのケリー県とティペレーリ県の音楽の影響と、自身が育った米国ミシガン州ディトロイトの音楽の影響とが混淆して、今の彼女がある。

 ともあれ、全体として好ましいサウンドと明るい声が印象に残る。リリース後20年近く経つが、まったく古びていない。伝統のコアに根ざした選曲と編曲が自然に滲み出ているからだろう。

 トラック13 'Óró mo Bháidín' はこの伝統歌のベストの歌唱のひとつ。すばらしい。


Óró Mo Bháidín - YouTube

 

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