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会合の開催心得


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 について、考えさせられました。高橋健太郎さんの OWNER'S BBS に載った YT さんの意見(「個人的意見ですが」6月21日付)を読んで。
 6月16日(水)夜8時半から11時半まで(予定は10時まで)京都のクラブ「METRO」で開かれた緊急フォーラム<音楽を自由に選択出来る権利を!>に関してです。
 YT さんの意見は今度のことだけでなく、今後さまざまな会合を催す際に非常に参考になることを含んでいます。(YT さん、もし、引用に問題があればお知らせください。即刻削除します。)

(1)レジュメの製作
 「現在へ至るまでの流れ」「問題点とされていること」「用語集」(これ、あったら欲しい!)などを簡単でよいから図示したレジュメを製作し、それをお客さんに見てもらいながら説明する。やはり「ただ聞く」のと「目で資料を見ながら聞く」のとでは、頭への入り方が違いますから。
 それに、そおゆうモノを作ることで、スタッフの方々自身が勉強できますし。


(2)質問のメリハリをつける。
 これは僕自身が、しょーもない質問をして時間をとらせてしまったことの反省でもあるのですが。
 まず、アンケート用紙やメールなどで予め質問事項を募集しておき、それに対する答を用意しておくのを7割、その場でのガチンコでの質問を3割くらいにしてはいかがでしょうか? やはり、シロートの質問は要領を得ませんから。


(3)タイムキーパーをつける。
 やはりウィークデイで11時過ぎるのはキツかったです(僕は11時過ぎた時点で家のある尼崎に帰るのを諦め、カラオケボックスに一泊して、翌朝そこから出勤しました)。たとえば京都での開催だったら、奈良/和歌山/滋賀あたりの終電時間に合わせた時間設定をするべきだったのでは?と思います。もしかしたら、往復の電車賃しかその日の持ち合わせがなく、泣く泣く途中退席した方もおられるかもしれない。


 一言で言うと、高橋さんが日記でおっしゃっていた「ユーザー・フレンドリー」ということかもしれません。見えない実務の部分をこそ、充実させること。
 結婚式でも、後に好印象を残すのは、仕掛けのハデさではなく、段取りの良さや食べ物の美味しさですから。
 世界は実務でできている。

(文中、機種依存文字の丸数字は括弧附き数字に変更いたしました。あと、段落ごとの字下げと項目間の改行を入れ、項目名を太字にしました。) 業務会合なら上記の点は常識かもしれないが、事前の質問7割、現場での質問3割とか、時間の配分とか、参考になることは多い。役割ごとに担当者を決めて(最低ニ三人いれば)やれば今回ほど急でも何とかなったかもしれません。独りで何もかもやるのは絶対無理です。

 とんがりやまさんのブログにコメントしようとしたのですが、あまりに長くなりそうなのでトラックバックにしました。「文化庁が具体的な運用方法や細部の項目をあれこれ決めていくのは今から。」とありましたが、最近、いろんな方面を見ていると文化庁に任された仕事は増大する一方で、もうこの件については忘れかかっているのではないかとちょっぴり心配になります。声を上げ続けるしかないでしょうね。

<追記>
 とんがりやまさんのブログの6月22日のエントリーを見ると、文化庁はあちこちのブログを見ているらしい。見るのはいいけれど、真摯に受止めてもらえたら本当にうれしい。一食抜いてでも金ためてレコードを買おうという気持ちの人がこぞって反対する法律というのは、どれほど人々の幸せを奪う悪法かということさえ自覚してもらえれば。同じ人間としてこんな法律作って恥ずかしくないですか。本当に人々のささやかな楽しみさえ奪ってしまうのですよ。ぼくらはレコードに対価を払うことを誇りにしている。それを不正コピーをしている輩じゃないかと疑ってかかる下品なレコード会社の口車にのって著作権者の権利さえ満足に守れぬ法律を作ってしまうなんて。立法の根拠を虚心坦懐にながめれば、まったく今回の法律は overbroad であることがわかるはずです。