『魔人の地』13章の翻訳に驚く

酒寄進一が絶好調だ。彼の訳すものならなんでも読みたくなる。 ドイツ・ファンタジーの『魔人の地』(創元推理文庫、2015)は空飛ぶ絨毯に乗る若者と砂漠の魔人との対決という千夜一夜のような物語。生き物のような絨毯と魔人の描写がリアルで惹き込まれる。 その13章「マリヤム」の途中でフォントが変わる(教科書体?)…