17人の訳者によるイェーツ訳詩饗宴

W. B. イエーツ、加島 祥造訳編『イエーツ詩集』(思潮社 海外詩文庫、1997) 異色のイェーツ訳詩集だ。おそらく最も薄い、わずか160ページのイェーツ訳詩集であることもさりながら、そこに17人もの翻訳者の翻訳が詰め込まれている。ふつうなら、こんな発想は出ない。 いったい誰がこんなことを考えたのか。たぶん、編纂し…