Kindle本の価格のきめかたガイド
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守本悠『わずか1000部で87万円稼ぐ電子書籍の作り方』
Kindle本の販売のため、価格の決定方法とプロモーションのやり方を考察した本。
電子書籍出版の指南書はいろいろ出ているが、類書にない角度だ。
Kindleストアで本を販売するには何を考えればよいのか。電子書籍の書き方や作り方よりも、価格をどうやって決めればよいのか。どうやって買ってもらうのか。そこに焦点をしぼって書いた本だ。
とはいっても、電子書籍を作る上で押さえるべきポイントはしっかり書いてある。「ユーザーには最初に本のタイトルや表紙を見た時に購入までさせましょう。2度目は無いと考えるほうが良いです」と。つまり、よさそうだと思ってブックマークやほしい物リストに入れられるだけではダメだということだ。
Kindle本の出版では印税の設定が2種類ある。そのどちらにするのがよいのか。その点について掘下げて考察してあり、さらに損益分岐点を考えるための収益表の資料が本書購入者にはダウンロードできる。
この収益表を見れば表題は嘘でないことがわかる。著作書ロイヤリティ・オプションが70%の場合で、一般的な小説等の 1MB 程度のデータだと、価格を1,250円に設定した本が1,000部売れれば874,300円の収益になる。
全体に読みやすく、さっと読める。もう少し詳しく書いてほしいと思うところでおわる。