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銘記せし本(2015年)


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 2015年に出会った中から読み返したい本を選ぶ。

 ただし、実際に読み返せる本と、それ以外の本とに分かれる。前者は電子書籍または手許で確認できる本。後者はそれ以外(理由はさまざま)。

(実際に)読み返せる本

松岡圭祐万能鑑定士Qの事件簿V』

「食」に関わる書評を2015年に4点書いた中で今後も読み返すことが最も多そうな本を一冊選ぶ。

 『万能鑑定士Qの事件簿V』は自分でも意外な選書ながらこの書の最後に含まれる考察が一番深かったので。著者が本当に自分の頭で考え抜いたからこそ、これほど独創的な考えに到達した。肉食を受付けない人や菜食主義など食に関わる個人の意見は驚くほど強固でそういう人と対話が必要になればこの書を読み返したい。

 

万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)

万能鑑定士Qの事件簿V (角川文庫)

 

 

(手許にあれば)読み返したい本

ファジリ・イスカンデル『チェゲムのサンドロおじさん』

  自分でも何でこの本を読み返したくなるのか分からない。分からないからこそ、読み返したいのかもしれない。

 黒海東岸の国、アブハジアの作家、ファジリ・イスカンデル(1929- )の代表作『チェゲムのサンドロおじさん』シリーズ(32篇はあるが未完、1966-1989)の中短篇を7篇おさめた本。。安岡治子訳の「ベルシャザルの饗宴」「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」が特にいい。

 

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