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アイルランド語の「木曜日」


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 アイルランド語で日曜から土曜までは次の通り。(「日曜に」等の形で)

 

  • Dé Domhnaigh
  • Dé Luain
  • Dé Máirt
  • Dé Céadaoin
  • Déardaoin
  • Dé hAoine
  • Dé Sathairn

 このうち3つの曜日に同じ要素が含まれている。太字にした aoin(e) の部分だ。

 この Aoine は「断食」の意で、カトリクで金曜日に肉を食べないなどの「小斎」*1のことをいう。Aoine はラテン語 ieiunium (断食〔日〕)からの借入語。

 そこからすると、金曜日が Dé hAoine となることはよくわかる。文字通りには「断食の日」だ。

 水曜日の Dé Céadaoin は「週の最初の断食日」の意。

 残るは木曜日 Déardaoin で、これは実は「二つの断食(日)の間」の意味だ。つまり、dia idir dhá aoin の意である。水曜と金曜という二つの断食日にはさまれた日であることになる。

 カレンダーなどで金曜日に魚の絵が描いてあることがあるのは、その日は肉をやめて魚を食べることを意味する。

 Collins から出ているアイルランド語のスクール・ディクショナリ(高校くらいまでのレベル)は各種の役に立つ情報がまとめられている。小型で安価なので一つ持っていると重宝する。  

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*1:満14歳以上の信者を対象とした、鳥獣の肉の節制。現行の『教会法典』1251条は灰の水曜日と聖金曜日および祭日を除く年中の毎金曜日に小斎を行うよう定めている。ただし、日本では信徒各自が判断して愛徳の業または信心業または制欲の実行をもって替えることができる。〔『新カトリック大事典』第3巻278ページ〕