シャン・ノース早わかり
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アイルランドの中等教育修了試験の選択科目に音楽がある。クラシック音楽やロックなどに交じってアイルランド伝統音楽もある。
それに備えるための授業用のまとめページを偶然、見つけた。
ここの説明が見たことがないくらい簡潔で、よくまとまっている。アイルランドの大学に入ってくる学生で音楽科目を取っている人はこれくらいが常識なのだと思って感銘を受けた。
最初にこうまとめてある。
Sean Nós means "old style". It is a style of singing dating back hundreds of years which was handed down orally from generation to generation. It is a really good example of "pure" traditional Irish music. The words are more important than the tunes. Rhythm is dictated by speech rhythms.
シャン・ノースという古いスタイルの歌唱法の特徴をうまく書いてある。口承で伝わってきたこと、「純粋な」伝統音楽の典型例であること、そして何より、歌詞のことばが曲より重要であること、歌のリズムがことばのリズムで決まることなどが押さえてある。
このサイトを作っているのはどうやらウォータフォード(アイルランド南東部)の高校のようだけれど、関連するページを見ると郷土の誇りニクラース・トービーンという不世出の名人のことがちゃんと書いてある。
このページにある動画はブリージ・ニウィルヒアラーィンの唄う 'An Sagairtín' だった。[その動画はもうない。]
ブリージには何度かお会いしたことがある。オリアダ杯を獲得したシャン・ノース歌唱の名人だけれど、間近に接するとチャーミングな方だ。
'An Sagairtín' を名人のジョー・ヒーニ(Joe Heaney,Seosamh Ó hÉanaí)が歌った音源がある。'An Buinneán Buí' も歌っている。