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ロシアへの初の国際テロ


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 ウェブ版に掲載されないので、産経新聞9月3日付に載った内藤泰朗モスクワ特派員の記事「チェチェン独立派 狙うロシア解体」を箇条書きメモしておく。かなり重要な内容を含んでいる。米ロを国際テロが襲う時代に突入したのだ。しかし、環境破壊はそのテロより恐ろしいというのだ。何という時代にわれわれは生きているのだろう。

  • 「これ〔一連のテロ〕は、国際テロによるロシアへの宣戦布告とみなせる」(イワノフ国防相、1日)
  • 8月24日 旅客機二機同時爆破テロ
  • 8月31日 モスクワ地下鉄入口での自爆テロ
  • 9月1日 ロシア南部北オセチア共和国の学校を武装勢力が占拠
  • ロシアでここまで組織化されたテロが連続したのは初めてで、チェチェン独立派だけの資金力ではそこまではできないだろうとの見方が強い。
  • 「彼ら〔チェチェン独立強硬派〕の最終目的は、ロシア自体の解体だ」「連続テロは、ロシアの政情不安をもたらし、求心力を弱める。ロシアの復活を望まないイスラム原理主義者もこれに協力する。一連のテロは、ロシアが生き残れるか否かの試験だといえるが、今のところ合格できていない」(政府系日刊紙ロシア新聞のトレチャコフ評論員)

 これを書いている午後11時現在では北オセチアの事件はロシア特殊部隊が学校を制圧したものの、まだ進行中で気にかかる。それにしても、BBC World を見ていたらおなじみのジョナサン・チャールズ記者が「銃撃だ」と叫んで突然身を屈めたのには仰天した。そのあと、番組スタッフによる "Is Jonathan OK?" というひそひそ声が何度も聞こえ緊迫した状態が続く。しばらくして、チャールズ記者の無事が確認されてほっとした。