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人気2シリーズのヒロイン豪華共演


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松岡圭祐『探偵の鑑定1』講談社、2016)

 

探偵の探偵、玲奈の世界に万能鑑定士Q、莉子がからむ。このあり得ない設定は、いわば著者の得意技だ。そこまでは想定の範囲内だったけど、読んでみて、うならされた。まさか、こうなるとは。

どうやら、本作で2シリーズも終わりを迎えるらしい。まさに、それにふさわしい圧巻の読みごたえだ。続篇の「2」の発行が待ち遠しい。

全体の視点人物は玲奈のほうだ。みずからの妹をめぐる事件がきっかけで対探偵課を探偵社に作らせた玲奈。今作では玲奈を迎えた探偵社の社長の過去も関わる。『探偵の探偵』シリーズ未読の読者はシリーズを読み終えてから本作を読むほうがいい。

『万能の鑑定士Q』シリーズのほうは、シリーズの第1、第2巻が未読の場合、最低でも、それらは読んでから本作を読むほうがいい。Q、つまり莉子の存在が本作の鍵をにぎる。

以上のように、これまで作者のどの作品を読んできたかによって注意点はあるものの、それらをぜんぶクリアする読者には、文句なしにオススメできる。会心の作品だ。

物語はエルメスの高級バッグ、バーキンの底に開けられた不可解な穴から始まる。バーキンを利用して詐欺をはたらく謎の女。その背後にちらつく暴力団の影。 バッグの鑑定を通じて事件に巻き込まれる莉子。詐欺の被害男性から調査を依頼される探偵社。これらが複雑にからまってゆき、最後は急激な加速をみせる。は たして、事件のゆくえは。

 

探偵の鑑定1 (講談社文庫)

探偵の鑑定1 (講談社文庫)

 

 

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