空が青い ただそれだけで こんなに嬉しい
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小原玲『アザラシの赤ちゃん』
動物写真家の小原玲が20年間撮り続けたアザラシの赤ちゃんの写真集。
見どころはアザラシの赤ちゃんが見せる愛くるしい表情の数々。生後わずか2週間しか見られない貴重な姿。
小原玲はもともと動物写真家ではなかった。戦争や飢餓の現場に出かける報道カメラマンだった。そんな彼がアザラシの赤ちゃんを撮ってみようと思ったのは、人間の悲しみを追い続ける仕事に疲れを感じ、「たまには人間以外のものを撮ってみたい」という想いにかられたからだ。
写真の撮り方も変わった。報道写真では理屈に合わせて絵を探すことが多かった。けれど、アザラシの赤ちゃんとの出会いで、感動して写真を撮ることの大切さを思い出した。
写真の合間に添えられる印象深い短文は妻の堀田あけみによるもの。
「空が青い ただそれだけで こんなに嬉しい」のことばは、ある写真のあとに添えられていた。ご覧いただきたい。
タテゴトアザラシ(ハープ・シール)に目がない人には文句なしにお薦めできる。
空が青いとこんな顔になるんだよ