鈴たちがみんな涙に変わってしまって
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引続き、管訳『星の王子さま』について。
そこに 、とても大きな神秘があるんだ 。ぼくがそう思うのとおなじく 、ちび王子を愛しているきみたちにとっても 、どことはわからないどこかでぼくらの知らない一匹の羊が一本の薔薇を食べてしまったかどうかによって 、宇宙がもうおなじものとは見えなくなってしまうということに … … 。
物語が終わったと思うと不安になる。そんな心を見透かしたように書かれたこの文章を読んで、「きみ」はどう思う?−−と問いかけられている心地がする。
「鈴たち」というのは、その少し前に出てくる「星たち」のことのようです。夜になると、「星たちに耳をすますのが好きだ」と書かれています。