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Kindleに対応した英辞郎(英和辞書)


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EDP『英辞郎-K Ver.140』〔Kindle版〕(2014)



 英辞郎-K の K は Kindle の K だ。

 電子書籍リーダのキンドル Paperwhite および iOS 上の Kindle アプリに対応した英和辞書としては初のもの。Android 版の KindleKindle Fire シリーズには対応していない。〔Kindle Voyage でも動作する。〕

 搭載している辞書データは「英辞郎」Ver. 140(2014年1月23日版)。和英としては使えない。あくまで英和。〔2015年3月23日に Ver. 144 が英和30万項目版として出ている。右の写真は Ver. 144 のもの。〕

 英辞郎-K の最大の特徴は変化形の検索インデクスを独自機能として機械的に追加していることだ。動詞の活用やフレーズ(一部)の可変要素にも対応しているので、Kindle 本を読んでいるときに出てきた形のままで検索できる。

 もっとも、この機能は Kindle に対応した英英辞書などの場合は当然の機能としてかなり以前からあった。英和辞書では初となるだけだ。

 この検索インデクス数が膨大なため、Paperwhite だと検索結果の表示まで数秒の時間がかかる。が、待つ価値は十分ある。待てない人もあるかもしれないが。〔Voyage だとストレスの少ない程度の短い時間になる。〕

 結論からいうと、iOS 上(iPadiPhone)で Kindle を使っている人で、読みながらその場で引ける使いやすい英和辞書がほしい人は買いだと思う。

 読むジャンルにもよるが、文芸書などの古典的な作品を読む人なら内蔵辞書のみで足りるかもしれないが、最新のフィクション/ノンフィクションをどんどん読む人なら、英辞郎-K は検討の価値がある。

 評者はたまたま2014年に出た Bitcoin Decoded (Brett Combs と Tom Mitsoff 著)という本を読んでいるが、知る限りでは英辞郎以外に 'bitcoin' (仮想通貨の一つ)を載せている英和辞書はない。

制作元によると、「最新辞書データによる「英辞郎-K Ver.146」【英和30万項目版】for iOS/PW」を発売したとのこと〕

[その後、Kindle用の「英辞郎-K」は販売が中止されたもよう。代わって「Kindleで使える英和辞典を英辞郎から作成してみる」という方法を発表しているひとがいる。これによると英辞郎のCD-ROM版を購入してそのデータからKindle用の英辞郎が作成できるらしい]