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こんな男になりたい――異色のサラリーマン漫画

電子書籍

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本宮ひろ志サラリーマン金太郎 第1巻』電子書籍版、サード・ライン刊、2012〕

〔「週刊ヤングジャンプ」で1994年に連載された〕

1. 漫画について

 現実にこんなサラリーマンがいたらどうだろう。きっと大騒ぎになるだろう。

 主人公矢島金太郎は漁師をしていた。釣りのため出した船がエンストし沖に流された大会社の会長を助ける。潮に流されながらも七時間泳いで助けに来たのだ。命の恩人に対し礼をしたいといわれ、金太郎は会社に入れてくれないかと頼む。「俺 一度やってみてえと思ってたんだ サラリーマンてやつを」と言って。

 金太郎は暴走族集団のもと頭として1万人を束ねていた伝説の男である。学歴は高校中退。普通なら大会社にはとても就職できそうにないが、会長を助けた縁で入社する。しかし、仕事は一日中、鉛筆削り。普通なら腐りそうなものだが、金太郎のやることは違う。毎日削り方に変化をつけ、心をこめる。技術畑の社員はそのすごさを見抜く。

 「男ってのはな・・・男のためになら・・・男を張るんだよ」という信念のもと、不器用なまでにまっすぐな生き方を貫く。入社のため上京したときは、背中に幼い息子を背負いながらも、やくざに因縁をつけられ殴られていた会社員を助ける。それはたまたま自分が入る会社の社員だった。

 会社やバーでは、金太郎は女性にもてる。が、嫁を世話してやろうという会長には、こう答える。「女は 死んだ明美ひとりと決めてんだ・・・

 まじめと普通にいうのとは違うが、ある意味でまじめである。「おとこ」と読める「漢」の字があるが、もし使えるならそれを使いたくなる人物だ。会社のような四角い組織で、枠に捉われぬ金太郎がどうサラリーマンとして成長してゆくのかが見どころ。漫画としては痛快きわまりない。

2. iPad mini について

 今回は電子書籍版を iPad mini で読んでみた。ふだんは漫画は9.7インチの iPad で読むのだが、電車の中などでは mini のほうが使いやすい。軽いし。

 で、結果だが、7.9インチの iPad mini でもまったく問題なく読める。たぶん、ヤングジャンプ・コミックスで読むより読みやすいのではないか。

 

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