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「復活祭」の語源 Domhnach Casca


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 キリスト教会の暦で「復活の日曜日」(Domhnach Cásca)。イースター・サンデーの語源談義。

 次の日はイースター・マンデー(Luan Cásca)で、アイルランドでは祝日です。史上名高い「イースター・ライジング」(復活祭蜂起、Easter Rising)は1916年のイースター・マンデーに起こり、土曜日に鎮圧された。

 なお、英語にも少し触れると、復活祭を表す 'Easter' の語は春分に祭典が行われた女神(Éastre, Eostre)に由来するという。この女神の名称は、もともと曙の女神であったことを示す。東を表す英語 'east' も曙を表す語に由来し、語源的に関連がある。

 春分の日の次の満月はユダヤ教の過越祭である。ちょうど過越祭の頃にキリストの受難があったこと、復活は週の初めの日(日曜日)であったことから、イースター春分の日の次の満月の次の日曜日と、四世紀に定められた(ニケア公会議)。

 現代アイルランド語で復活祭は Cáisc で、古くは Cásc。ラテン語の pascha からすると、アイルランド語が q-ケルト語であることと関連するのだろう。ラテン語の形はヘブライ語のパーサフ(pasakh、過ぎ越す)という語に近い綴りを保持している。

 歴史言語学的な議論は、たとえば、Rudolf Thurneysen の §920 (A Grammar of Old Irish, p. 570)ではラテン語の p をアイルランド語で借入語とする際 c で置換えた例としている。類例には、ラテン語の planta (植物、子ら)に対応するアイルランド語の cland があり、これはかつて、Clannad の語源の議論をした時にも取上げた(その1その2)。

 

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