Tigh Mhíchíl

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音楽ワークショップへの参加 workshops


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〔蔵出し記事 20050315〕

 (2005年)3月6日(日)に大阪でジョー・オ・ニャハタン(Joe Ó Neachtain)のシャン・ノース・ダンス(rince aonair ar an sean-nós)のワークショップに参加したけれど、ぼくにとっては今までで一番わざの吸収率が低かった。これは初歩を過ぎると急激に難しくなるからで、ジョーもあんまり基礎反復みたいには教えてくれなかった。

 では、楽しくなかったかというと、全く逆だ。ジョーのステップを間近で見られたこと、また、(人は笑うかもしれないが)自分では楽しくシャン・ノース・ダンスが踊れるようになったことが大きい。本当に楽しかった。一年に一回セットダンスをやるくらいのぼくだと、まあこんなものだろう。

 ところで、習ったことが次にジョーのパフォーマンスを見るときの眼を肥やしたかというと全然そんな効果はない。ジョーのレベルが高すぎて、教わったことと結びつけるのは困難だった。一年に一回……〔以下同文〕。

 振返ってみると、このワークショップは例外だけど、ほかにぼくが受けたワークショップは吸収率が非常に高く、そのことが理解度をうんと深めてくれた。〔やはり、向き不向きがあるのだろう。〕

 その成功したワークショップは二つある。一つ目はカレン・トゥイードKaren Tweed)が Swåp の一員として来日した時(たぶん2001年11月)のピアノ・アコーディオンのワークショップ。ぼくはピアニカを持参した。テクニックや曲の伝授のしかたが非常にうまく、二曲を完全に覚えることができた。後に彼女の教則 CD-ROM も見てみたけれど、やはり教え方は抜群にうまい。それから、ウーラ・ベックストレム(Ola Bäckström)がポルスカのリズムの取り方を教えてくれたのも非常に参考になった。あれは目の前で見て初めて分かる。

 二つ目はリリス・オ・リーレ(Lillis Ó Laoire)の歌のワークショップ。2003年12月にドニゴールで習った。まず、アイルランド語の詩として丁寧に全篇を読み、つぎに一節づつみんなで歌ってゆく。何度も何度も同じ歌をうたうので、旋律のゾクゾクするような展開が体に叩き込まれた。こんなワークショップなら何度でも受けたい。

 以上の体験から、ワークショップがコンサートに併催されている場合には、できるだけ受けることがその音楽への理解を増すことは断言できる。その理解は、楽譜や CD やビデオなどの手段では決して得られない種類のもので、生身の人間から直接伝授される特別な何かを含んでいる。言葉では表現できないけれど、これは体の中に宝物のように深くしまわれるのだ。

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