Tigh Mhíchíl

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ショーサヴのステップ


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〔蔵出し記事 20050305〕

 遂にこの眼でショーサヴ・オ・ニャハタン(Seosamh Ó Neachtain)のステップを見た(大阪、バナナ・ホール〔2005年3月 来日公演案内サイト〕)。目の前およそ3mくらいだったろうか。わずかに3曲くらい踊っただけだったが、ビデオと目の前のステップとは大違い。めちゃめちゃ、かっこいい。リズムの切れが素晴らしくいい。あのリズムの権化のハリー・ブラッドリーが目を見張っていた。緩急自在で、眼で見て楽しく耳で聞いて鼓舞される。ああ、足の匠。

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 開演前にバーの前でたむろしていた彼が暇そうだったのでアイルランド語で「失礼」と話しかけた。

 なんとスピジェールではシャン・ノース・ダンスを踊るのは彼一人らしい。各地に一人づついるくらいのもので、ダンス人口は少ないらしい。これは非常に意外だった。

 2003年のエラハタスでチャピオンになったでしょと、水を向けると、いやあれは面白くなかったと、これも意外な答え。多くのダンサーが同じようなリズムで同じようなステップをしているのが彼には不満らしい。昔はもっとリズムやステップにヴァラエティがあったという。だから、彼は2004年のエラハタスでは皆リールで踊る中でホーンパイプで踊ったのだった。昔のもっと面白いシャン・ノース・ステップ・ダンスを彼は復活させようとしているのだ。