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Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

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The Paul Brady Songbook


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Paul Brady, The Paul Brady Songbook (RTE/Abirgreen, 2002)

 

 ポール・ブレーディ(ブレイディ)の30年にわたる活動を凝縮したようなTV番組6本を収めた DVD。世界対応盤(all regions)で、日本の DVD プレーヤーで問題なく再生できる。

 映像は美しいが、音は米国流のエッジのある音ではなく、どちらかというと丸い音。RTE (アイルランド国営放送協会)が制作したもので、アイルランドで2002年10月~11月に放送された。

 番組では計32曲が放映されたが、本 DVD には未放送の5曲も収録されている。ポールらのインタヴューが随所にはさまれているが、この時代を音楽でふりかえるという目的ならば、From a Whisper to a Scream: The Living History of Irish Music という DVD のほうが適当。

 もし、このままの形で放映されたのなら、番組のねらいがもう一つ視聴者には伝わりにくかったのではないか。しかし、収められた曲はすべて見ごたえがあり、それだけで十分価値がある。

 ポールの伝統音楽時代のファンならば、3本目の番組はたまらないだろう。この部分だけでも宝物といえる。

 

 収録曲――

  1. Oh What a World
  2. Dancer in the Fire
  3. The Lakes of Ponchartrain
  4. Crazy Dreams
  5. The Hawana Way
  6. Steel Claw
  7. You Win Again
  8. High Heel Sneakers
  9. I Want You to Want Me
  10. Blue World
  11. Well Worn Love
  12. The World Is What You Make It
  13. Continental Trailways Bus
  14. Mary and the Soldier
  15. The Creel / Out the Door and over the Wall
  16. Martinmas Time
  17. I Am a Youth That's Inclined to Ramble
  18. Lucy Campbell and the Flogging Reel
  19. Nothing but the Same Old Story
  20. Nobody Knows
  21. Blue World
  22. The Island
  23. The Shamrock Shore
  24. I Believe in Magic
  25. The Long Goodbye
  26. Helpless Heart
  27. I Will Be There
  28. Dreams Will Come
  29. Follow On
  30. Arthur McBride
  31. Travelling Light
  32. The Homes of Donegal
  33. Luck of the Draw
  34. Sea of Love
  35. Marriage Made in Hollywood
  36. Don't Start Knocking
  37. You're the One
  38. Hard Station

 

 参加アーティスト――

  • Paul Brady (vo, ac-g, mandolin, bouzouki, ac-p, whistle)
  • Liam Genockey (ds)
  • Steve Fletcher (kbd, vo)
  • Ian Maidman (b, el-g, vo, perc)
  • Mary Black (vo)
  • Andy Irvine (mandolin, bouzouki, hca, vo)
  • Paddy Glackin (fiddle)
  • Liam O'Flynn (uilleann pipes, whistle)
  • Donal Lunny (bouzouki, bodhran, ac-g)
  • Ciaran Tourish (fiddle)
  • Curtis Stigers (vo, ac-g, ts), et al.

 

 評価―― ★★☆

*1

 

 ベスト・トラックはアンディ入魂の 'Martinmas Time'。ポール自身のベストは現時点では決めにくい。

 2002年9月に東京は渋谷で見たときの印象からすると、ポールの凄さは、CD であれ、DVD であれ、盤には収まりきらない感じがぬぐえない。

 ともかく、生は最高なのだ。ポール自身もひょっとすると、スタジオでの録音とか録画のように、枠をはめられた演唱は苦手なのではないか。

 その点からすると、非常に若い頃のパブでの無伴奏歌唱 'The Shamrock Shore' を収めたアーカイヴ・フィルムは、ポールの良さが100%出ている。


The Shamrock Shore - YouTube

 

*1:評価は五つ星を最高とする尺度によっており、星の数による意味は、「 良い点をさがすのが困難」 「★★ かなり良い」 「★★★ 第一級(年間ベスト・アルバム・クラス)」 「★★★★ 群を抜いてすばらしい、すごい、数年に一枚出るか出ないかのクラス」 「★★★★★ 大傑作、不朽の名盤、その分野の古典と呼ばれるに値する」です。つまり、通常、「最高」と呼ばれるようなものは三つ星です。

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