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舊漢字を読めるようになればおもしろい


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萩野貞樹『舊漢字―書いて、覺えて、樂しめて』(文春新書、2007)

 読めても中々書けない舊漢字。「舊」そのものが書けない。この本は読めるようになろう、できれば書けるようになろう、とのねらい。

 書き順附き。本文は舊假名といふ具合。

 繩の筆順が分かる本は貴重ではないでせうか。

 この本はどこか「遊び心」があります。ゆとりが感じられます。そのことは、「はじめに」の次の文章からも明らかです。

いまさら旧漢字なんて、と思うかもしれませんが、今も世間では結構盛んに旧漢字が使われています。ことに固有名詞にはぞろぞろ出てきて、お相撲さんの醜名(しこな)などはほとんど旧漢字ですし、また街でも横濱珈琲だの慶應醫學部だのと旧漢字だらけです。これらが読めなくては安心して往来も歩けない、という感じがしませんか。

 とてもおもしろい本なのだが絶版。ぜひ Kindle 版を出してほしいものだが、本書の内容だと難しいかもしれない。というのも、漢字一字につき見開き2ページの体裁になっていて、右ページに字形、筆順、例文が挙げられる。左ページには活字体で新旧の字体・音訓、薀蓄(文字にまつわる話題)などが挙げられる。

 Kindle だとこういう見開きの構成の紙面が再現しにくい。もちろん、固定フォーマットの版にすればできるだろうけれど。できればリフローの方が読みやすい。ないものねだりか。

 

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