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マーバーラカーレ Ma Bala Kale


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産経新聞3月28日付のもず唱平さん(作詞家)の文章にスリランカの歌 <マーバーラカーレ> のことが出てくる(ウェブ版にはない)。もずさんが「スリランカ北島三郎」と呼ぶエム・エス・フラナーンドの歌。歌詞は「マーバーラカーレ」(私の若い時に)が繰返される。

「私が幼い時に」母が自分の膝の上に私を乗せて歌ってくれた。
「私の幼い時に」母がいった。お前を丈夫な児に育てるのは私の務め――と。その成果はお前の財産。その財産は私のために使わなくてもいい。この小さな国を守るために使ってほしい。
「私の幼い時に」母はそんな歌を歌ってくれた。

心を打つ詩だ。ぜひ、聞いてみたい。そう思った読者も多いだろう。が、インターネット上には全く <マーバーラカーレ> の検索語でヒットする URL がない。3月28日現在ゼロだ。
そこで、調べて判った限りの情報を書く。思わぬことに歌も聞けた。
まず、作者は C. T. Fernando という歌い手。
つぎに、歌詞は Sinhala Jukebox のページ にある。ただし、シンハラ語
歌をストリーム配信しているウェブサイトは複数あるが、まともに聞けるのは C. T. Fernando の歌を集めた Sinhala Jukebox のページ。ここの18番に <Ma Bala Kale> がある。
英字綴りは a を重ねて Maa Baala Kaale としているサイトもある。
曲調は確かにもずさんの指摘する通り「シンプルな三拍子。春の野辺を歩むように軽快。」だ。のどかな歌に聞こえ、とても歌詞に見る「愛国心啓発」の深さは判らない。ポストコロニアルの現代でも人気のある歌らしい。歌を聴く限りでは <マー・バーレ・カーレ> のように聞こえる。
日本の歌い手で初めてスリランカでコンサートを開いた MAYUMI さん日本クラウン所属)の好きな歌でもある。