Tigh Mhíchíl

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Codec Wars (FLAC, WMA, AAC)


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……と書きましたが、いや、ぼくはただ、Folkways の音源をできるだけ LP に近い音質で聴きたいだけなんですって。ところが、Folkways の音源(=人類の音声資源の宝庫)のオンライン配布をめぐる事情を調べてみたら、驚くべき、奇怪な事情が分かってきた。ぼくにとっての衝撃の事実は明日、明後日と、Tigh Mhichil に書くことにします。長くなりそうなので。
おおしまさんの クラン・コラ・ブログ で、ぼくが紹介した FLAC のことが取上げられた。iPod 派には AACDRM が組込まれていても気にならないのかな。もし、iPod が壊れたらどうなるんだろうとか、持ってないぼくはいろいろ気になります。Apple Lossless Encoding のほうは他社のオーディオ・プレーヤーでは聞けないんじゃないかな。コーデックにより各社の陣営ができて互いに競争することは、性能向上の面ではいいことなのかもしれないけれど、音声データに暗号を組込んで音質を劣化させてまでトラッカビリティを附ける、それが各陣営の囲いこみの手法だとしたら、何だか息苦しく感じてしまう。音質に影響を与えない方法でやってもらえないだろうか。それから、音質に影響を与えなくても、普通の CD プレーヤーを破壊するような CCCD みたいなのも願い下げですよ。みんな、おおらかに GNU のコードを使って、各社の差異はデザインとか使い勝手とか、附属情報とか、価格とか、その他の附加価値にすることは出来ないかなあ。
AAC についてもう少し補足。かつて、ここのブログで書いたんですが(2004年6月17日付)、その時に iTunes 4.5 (Windows)でいろいろ試した結果は「Datgan に対しては AAC でもまあ聞ける水準。だが、Vintermåne は AAC では聞くに堪えず、Apple No Loss Encoder でも最後まで聞けなかった。」ということでした。なぜそうなるかを、その時点で一応分析しています。iTunes 4.7 はまだ試してません。それから、iTunes Music Store から購入した場合は AACDRM が組込まれていると理解しています。
その分析で参考にした藤本さんの 別の記事 を読むと、もし、FLACApple Lossless への変換が何らかの手段で可能なら、携帯プレーヤーとしては iPod が最右翼の候補になると今は思います。