Tigh Mhíchíl

詩 音楽 アイルランド

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復習の重要性など <コメント>


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起床5時半。起きてすぐ BBC World を見ると、Google が電子メールの容量を倍の 2GB にしたというニューズを解説している。元々、1GB にしたのは Gmail だったが、Yahoo も追随していた。今や、Google, Yahoo, MSN の 'Email Wars' が起きているという話をしている。懐かしい Computer Shopper 誌の人が解説者として出ている。この時間帯なら出鱈目な日本語訳が附かないので本当に助かる。ロンドンのスタジオで同時通訳を附けている時間帯は困る。知りたいことの 1% も分からぬ。昨日の、ローマ教皇関連の報道の同時通訳は酷かった。あんな酷い日本語訳は江戸時代以来ではないか。あまりにも基本知識がないのに呆れる。だが、通訳を開始してから1時間後には直っていたのはよかった。これは最初は間違えても復習することの重要性を示す。現に今朝の報道ではかなり正確になっている。通訳をした直後から懸命に調査しているのだろう。今は江戸時代と違い、調べようと思えばいくらでも調べられる。


純さんのブログ「アイリッシュ・フルート」に先日のハリー・ブラッドリー(Harry Bradley)のワークショップの模様が報告されている。実に密度の濃いワークショップだったようだ。素晴らしい記事である。ぼくの Tigh Mhichil ブログの記事を最後に引用してあって恐縮する。純さんの次の文章を読むと、改めて復習の重要性を感じる。

楽譜やabc譜は使わず、耳で聞いて、真似て演奏しながら覚えるスタイルなので、録音していなければとてもその時間内には覚えきれない。これからじっくりと復習しても、たっぷり1年以上かかるだろう。実際、前回2003年9月に受けたワークショップの曲も、充分に練習できていない。とは言え、やはり実際に間近でハリーの演奏を聴くことができるのはとても貴重な体験だった。

そうなのだ。間近であまりにもすばらしい音楽に接すると、その感覚は容易には抜けない。一年以上は続く。その感覚が残っているうちに、復習をきちんとやって、自分の中でその感覚の濃度が濃くなるように努めること、これが出来れば最高だ。とはいえ、こういうワークショップはあまりにも高密度なので、まずその意味を消化吸収するだけでも相当な時間がかかる。ぼくの経験では、一曲につき3ヶ月くらいはかかる。だけど、その時間はかける値打ちがある。そうやって吸収したものはもう中々抜けない。きっかけがあればすぐに蘇る。


Grazie al Santo Padre.