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Einstein Year 2005


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 今年はアイルランドで特別なことというと、まずコーク*1 のことが思いうかぶが、もう一つアインシュタインの記念年のことがある。アインシュタインの特別な業績後百年、及び没後50年を記念して、今年は「世界物理年」(World Year of Physics 2005)なのだが、アイルランドと英国とでは「アインシュタイン年」(Einstein Year)と呼ばれており、今年一年は色々な 催し がある。あちらに出かける人で物理に関心のある向きはチェックしておくとよいかもしれない。
 これに関連しては、Wired News の日本版が読みやすい。その上下二篇の によると、アインシュタインがいなければ、レーザーもコンピュータも GPS もなかったというから、「コンピューターも旅も通信もわれわれが今知っている形では存在しなかったかもしれない」ということになる。そして、原子爆弾も。
 しかし、アインシュタインの関心はもっと大きな問いに向けられていた。「神がどうやってこの世界を作ったか」という問題だ。この問題に比べれば、他のすべては「些細なことでしかない」と彼は考えていたという。深い思索はいつも彼方へ突抜ける。宇宙の存在のありかたから導きだされる理論は、究極的にはなぜそのように世界が存在するのかという問いへと向かう。

*1:European Capital of Culture in 2005 に指定されており、さまざまな催しがある