今年中に30枚 (30) Leon Russell: Signature Songs
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- Leon Russell: Signature Songs (Leon Russell LRR-3008, 2001)
ついに到達した30枚目。大団円は御大リオン・ラッセル。いや、めでたい。
ぼくはかつて戯れにミドルネームに 'Leon' と附けていたくらい、彼のピアノ・スタイルの信奉者である。リオンがピアノで弾き語りをしているという信じられない盤が本アルバム。
この類稀なアルバムは今年初めから入手を計画していたが、手間取っているうちに全く入手が不能になり、ついには リオン・ラッセルのウェブサイト からも消え、完全に廃盤になってしまった。そこで、方々手を尽くして中古ショップで手に入れたら、既にカット盤だった(涙)。リオン・ラッセルのコアなファンは見つけたら即買わないとおそらく二度目はないだろう。
タイトルからも想像がつくが、本アルバムはリオンのテーマ・ソング集というか代表曲を集めたものである。ギンギンのバックもなく、ひたすら彼自身のガンガンのピアノに乗せて歌う、その大迫力。もう、ほぼ何の説明も不要の、むき出しのリオン。凄すぎる。
アルバム・ジャケットの曲順と実際の曲順とが違うので、本当の曲順を書いておこう。
- A Song for You
- Magic Mirror
- This Masquerade
- One More Love Song
- Tight Rope
- Stranger in a Strange Land
- Hummingbird
- Back to the Island
- Out in the Woods
- Lady Blue
- Delta Lady
インターネット上などでこれとは違う曲順があるかもしれないが、上記が本当の曲順である。
曲によってはリズム・ボックスみたいな音やバッキング・コーラスが入っているトラックもある。
だけど、だいたい、この人は基本的に全部自分でやれるのだ。その意味では、マーク・ベノと組んだ Asylum Choir を想起させるノリである。
ともかく、ガンガン弾くリオンのピアノを殆ど邪魔なしで聴きたいと思ったら、このアルバムに止めを刺すだろう。
よく知られたリオン・ラッセルのアルバム群を仮に光とすれば本盤は影のようなアルバムである。しかし、これこそが彼の真の姿だ。
この精神をある意味で継承しているのが、ボブ・マローン(Bob Malone)である。ピアノの弾き語りだけでもあまりに凄すぎると、もはや一線を越えてしまい、商業ベースには乗らなくなる。ちょっとは手加減しないと、一般のリスナーや業界関係者からは別世界の存在と映るようになるのだろう。
だが、そんなことはどうでもいい。Viva Leon!
リオン・ラッセルって誰という向きは こちら でもご参考に。