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今年中に30枚 (25) Ray Charles: Modern Sounds in Country and Western Music


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  • Ray Charles: Modern Sounds in Country and Western Music (Rhino R2 70099, 1962/1988)

 身震いするほどの傑作。
 ヴァン・モリスンが「絶対」の一枚に挙げていたので入手したが、これほどのアルバムとは知らなかった。特に、トラック11-15にかけて、トラック11, 13, 14, 15 などはレイ・チャールズのアーティストとしての頂点の一つに違いない。戦慄を覚えるほどの完成度である。ヴォーカリストとしてもピアニストとしても、恐ろしいくらい冴えている。
 ゴスペルのプリーチャー然としたレイの歌はこのアルバムでは完全にぴたっと決まっている。アレンジも変化に富んでいて、今聞いても全く色あせていない。要所に入るレイのピアノも霊感にあふれる。霊感あふれるといえば、最終トラックのソウルフルさはどうだ。この感じでもっと聞いていたいところでアルバムは終わってしまう。珠玉の作品。しかも、信じられない値段(約1300円)で手に入る。ああ、輸入盤最後の極楽。XX庁の馬鹿野郎と叫びたい気持ちを内にこらえてレイの音楽の至福にひたる一日。