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Celtoid


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 最近、英文で時折 "Celtoid" という単語を見かける。例えば、次のように。ハリウッド映画の "King Arthur" に関する The Sunday Times の文化欄の 無署名記事 である(2004年7月25日付、太字は私)。

It’s a plausible tale that is neither compromised nor enlivened by any obvious mythical elements, though it does include the slow-motion sequences and Celtoid soundscapes mandatory in Hollywood historical blockbusters.

 この単語は日本でも使われているのだろうか。文字通りには「ケルトのようなもの」「ケルト質のもの」「ケルト状のもの」ということで、仮に訳せば「ケルト風味」とでもなるだろうか。
 この語を音楽に適用した場合のニュアンスについて Mudcat の フォーラム で議論が続いている。

 いろんな意見が出ているが、自分のグループの形容に使っているという Mooh さんの意見を参考までに引いておこう。

I use it, for a lack of more imagination, to describe my group which does songs and tunes which fall under the usual celtic description but that also does more contemporary music in the traditional style and acoustic instrumentation which may border on what passes for celtic. Celtic roots would work for me also. Nothing derogatory intended, just a lack of a single word to mean what I want to say.

 そのうちに、Kila などのグループには "Celtoid" という形容辞が雑誌などで使われるようになるかもしれない。なお、私の知る限り、この語はまだどの辞書にも収録されていない。既に市民権を獲得しているノーマン・メイラーの造語 "factoid" などと同じく広く使われるようになるかどうかは今後を見ないと分からない。
 品詞としては、名詞と形容詞の両方あり、その名詞の意味で形容詞的に使われることが多いように思う。
 類語としては、 Celtical, Celticalistic, Celticalistical, Celtish, Celtique, Paraceltic などがあるというが、あまり見たことはない。いずれにしても、"Celt, Celtic" の語ですら音楽的には曖昧極まりない語であるのに、さらにそこから境界を広げた語が必要とされているらしいということである。"pure drop" 主義者の苦虫を噛潰したような顔が目に浮かぶ。

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