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Ichiro the Throwback (2)


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 Baseball Crank の2001年5月2日の記事 Ichiro the Throwback は読めば読むほど面白い。以下、ちょっと抜書きします(太字は私)。2001年のシーズン、イチローが212本のヒットで騒がれていた頃の話です。1898年に Wee Willie Keeler が作った 206本という記録を破るという話題があるなか、イチローが一体どんな選手なのかを論じているくだりです。

[. . .] but we are getting a good look now at what kind of player Ichiro is. Like it or not, the answer is: a throwback.

In the beginning, there was the single. Today, we know that a hitter's most important skill is getting on base to score runs and keep innings going; we measure that skill mostly with on base percentage and runs scored.

 ちょっと、ここで切ります。MLB 中継を英語で見ている人ならともかく、野球特有の英語がバンバン出てくるので、やや意味がとりにくいかもしれません。ちょっと解説します。

 「はじめにシングル(シングルヒット)ありき。」これはもちろん、新約聖書ヨハネによる福音書冒頭の言葉のもじりです。それはいいのですが、次が問題です。

 現代の野球では、打者にとって最も重要な技術とは、出塁(on base)して得点(score runs)することであると。で、それを測るのに出塁率と得点という数字を用いると。続けます。

The second most important skill is advancing baserunners; we measure that with slugging percentage and (as susceptible as it is to team influences) with RBI.

 第二に重要な技術は、塁上の走者を進めることであると。それを測る数字が長打率(slugging percentage、塁打数を打数で割る)と打点(RBI = runs batted in)であると。となると、ある疑問が残ります。

How is it, then, that batting average remains the instinctive standard of measurement for people inside and outside the game?

 現代の打者にとっては、出塁率と得点と、それに長打率と打点とが重要であるというなら、なぜ、いまだに打率(batting average)が直観的な指標であるのだろうという疑問です。この訳を探るには、歴史を遡らねばなりません。(つづく)

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