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Christy Moore: Smoke & Strong Whiskey


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 アイルランドを代表するシンガー・ソングライター、クリスティ・ムアの1991年のアルバム。

 Christy Moore: 《Smoke & Strong Whiskey》
  (Newberry CM 0002-2, 1991)

 ムアがマネージャーの Mattie Fox と設立したレーベルでのリリース。ぼくの入手した盤にはフランス製とある。

 このアルバムは彼のトレードマークのようなトラック1 <Welcome to the Cabaret> で幕を開け、つづいて、シェーン・マガウアンの <Fairytale of New York> を取上げる。クリスティはシェーンを 'the greatest living Irishman' と呼んでいたという。

 クリスティは自身の 公式サイト で本アルバムについて 'Terrible title, strange album, sounds like I'm in a hurry, was very difficult to make, to mix, to finish, and to listen to. Some people love it, good enough for me.' と語っている。けれど、全体として決して悪くない。

 なかでも、トラック5 <Burning Times> (Charlie Murphy 作)は異色の曲。この題は特殊な時代状況を指すことば。異教的(pagan)な信条の持主と見られる人を火あぶりの刑に処するような時代、いわば魔女狩りの時代のことである。15世紀のジャンヌダルクのケースを想いだす人もあろう。そのような時代に反対する立場でこの歌は書かれている。その筋の間では、従ってこの曲はよく知られているようだ。作者は Rumors of the Big Wave というグループのメンバーで、同名のアルバム(1993)ではこの曲を歌っているらしいが、未聴。クリスティはどんな意図があってこの曲を取上げたのだろう。クリスティだから、何を歌っても水準以上の出来なのだが、歌詞があまりにも異色。

 そのほか、トラック9 <Green island> はほぼバウロンの弾語りでじっくり聞かせ、最後の <Encore> は半生を振り返った自作曲として興味深い。

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