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 日頃思うことは多いが、ついて行くのがやっとで考えをまとめる暇がなかったところ、勝谷 誠彦さん がまたやってくれた(8月22日付)。
 まず、選手の出身地に思いを馳せよと。

競泳800mで金をとった柴田亜依選手の出身は徳島の脇町。古い商家の「うだつ」で知られる街で文字通り柴田選手は「うだつがあがった」わけである。大学は鹿屋体大でここはもちろん特攻の英霊たちが旅立っていった地であった。そういうことを知るにつれ脇町は先日の豪雨はどうだったのだろうか。この時期だけに柴田選手の手を英霊が引いてくださったのだろうかなどと私は考えそういう「物語」を報じてくれればなあと思うのである。

 この人は本当に土地と霊との関係に敏感だと思う。この人がジャーナリストかそうでないかなど、私にはどうでもいい。肝腎なのは、目に見えざるものへの感覚を言語化することに命をかけているのではないかと思えることだ。この人の文の彫琢にはそれくらいの迫力を感じる。
 もう一つ、これは私もいつも思うこと。

それにしてもNHKの「しびれフグ」堀尾正明はなんとかならんか。あまりの不勉強故の無礼さにせっかくスタジオに来てくれたメダリストたちがみな不機嫌になるのがわかる。個人を捨てて団体にかけた体操の塚原さんに「次は個人ですね」というあの神経。

 こんなレベルの低いインタビューは民放のたとえば明石家さんまの愛ちゃんへのインタビューくらいしかないのではないか。不勉強、アスリートに対する敬意のなさ、言葉が美しくない、など共通点は多い。そこへ行くと、小倉智昭はかっこよくはないけど、スポーツへの愛情が全身からあふれており、話から得るところがある。