アトランティス=アイルランド説
[スポンサーリンク]
アトランティスがどこだったかについては諸説ある(マルタ説等々)。アイルランドでもボブ・クィンさんのアトランティス三部作などがある。
このほど、スウェーデンの地理学者が新説を出し、アトランティス=アイルランド説を唱えている。産経新聞夕刊8月7日付。
スウェーデンの地理学者が新説
【ロンドン=蔭山実】「アトランティスはアイルランドだった」。ギリシャの哲学者プラトンが約二千年以上前に存在を指摘した謎の古代都市について、スウェーデンの地理学者がこのほど新説を提唱した。その根拠として、プラトンの描写通りの大きさと地形、約八千年前の洪水伝説−を指摘。諸説がある中で、“現存する”という説は今後、論議を呼びそうだ。
新説を唱えているのは「地理学の視点からみたアトランティス」を近く出版するウルフ・エルリングッソン氏。同氏はロイター通信に、「アイルランドは南北に約三百マイル(約四百八十キロ)、東西に約二百マイル(約三百二十キロ)で、中央が最も幅広く、中央が平地で周囲を山で囲まれている」と語り、山の形も含めアイルランドの地形はプラトンの描写にきわめて近いと指摘した。
エルリングッソン氏は「その他の世界中の地形や大きい島の上位五十島を地理的に調べたが、中央に平地があるのはひとつだけ。それがアイルランドだ」と述べている。同氏は、英国北東の北海にある水深二十メートル前後の浅瀬、ドッガーバンクが紀元前六千百年に洪水で陸地が沈んでできたことに着目。「ドッガーバンク沈没の記憶が三千年前からアイルランドで言い伝えられ、それがアトランティスの物語と混同されるようになった」とみている。
アトランティスの伝説を検証しようという試みは数多く、大西洋の真ん中にあったという説から、最近ではカリブ海のユカタン半島、ジブラルタル海峡の西側の海底と、どれもがプラトンの指摘に沿っているとされる。しかし、エルリングッソン氏は著書で、「プラトンが地理学的なデータをアイルランドに求めたのは99.8%確か」と述べている。